2020年9月 定例山行 奥多摩三頭山、御前山山行


集合写真

月夜見山山頂にて

   日時   2020年9月13〜14日 (日〜月)
   山名   奥多摩三頭山、御前山山行
   天候   (1日目)曇のち雨、(2日目)晴れのち雨
   集合場所 武蔵五日市駅
   行程   1日目 (集合)武蔵五日市駅16:10⇒17:09数馬バス停→17:26三頭山荘(泊)
          2日目 三頭山荘5:35⇒5:50都民の森5:55→森林館6:17→6:45野鳥観察小屋6:55→8:00
          三頭山東峰展望台→中央峰8:05→8:10西峰8:20→9:11鞘口峠9:25→9:40里山の路・
          栂の木尾9:45→10:22風張峠10:45→11:08月夜見山11:08→11:25月夜見第二駐車場
          11:45→奥多摩周遊道路→都民の森バス停13:05⇒14:32武蔵五日市駅(解散)
   参加者  L:小野、SL:三尾、皆川 計3名
   記録   文・写真/小野勝昭

 当初は、12日(土)〜13日(日)に実施予定であったが悪天候のため、13日〜14日に順延して実行した。この為参加者が4名から3名に。また数馬の前泊宿もかんづくり荘から三頭山荘に変更した。そして石橋さんは14日の9時半過ぎに合流したため参加メンバーから外した。
 13日、小雨の中、武蔵五日市駅に集合した3名は西東京バス数馬行のバスにて三頭山荘に向かった。数馬バス停で降り、奥多摩周遊道路を都民の森方向へ10分程歩き、江戸時代初期から続く築400年の由緒ある古民家「三頭の湯三頭山荘」に宿泊した。夕食時、自己紹介を兼ねて懇談することで、相互の意思疎通を図った。窓の外は依然と雨が降り続いていた。

三頭山荘


 14日、昨夜は降雨の中就寝したが午前4時半に目覚めると、夜明け前の空模様は快晴であった。5時35分三頭山荘を出発し都民の森駐車場へ山荘の送迎車で向かった。駐車場入り口は鎖で閉じてあり我々3人以外まだ誰もいない。三頭の大滝へ通じるセラピーロードは途中通行止めである旨の看板が設置してあった。雨上がりの冷気が漂う森林館への道をゆっくりと歩み始めた。森林館から木屑の敷かれたセラピーロード、大滝の路を南に向かって進む。途中の展望台から東正面に大岳山、その左側に今日登る予定の御前山が雲海の上に山頂を覗かせていた。
 北西に向かっていた大滝の路が南方向に大きく曲がる地点に欅の巨木がありその先に通行止めの看板があって、欅平からかおりの路経由三頭山への案内図が出ていた。九十九折の山道を高度差100mほど登るとかおりの路の道標がある。野鳥観察小屋で1本立て水分の補給と身支度整え三頭山から続く尾根筋を目指して登っていく。橅の樹林帯では朝方の木漏れ日を身体いっぱいに浴びて清々しい気分を満喫しながらコマドリの路を30分程歩くと、三頭山橅の路と名付けた三頭山から鞘口峠に連なっている尾根道にひょっこりと出た。

 三頭山は西方向に鞘口峠は東方向にある。我々はまず初めに三頭山に立ち、その後鞘口峠、月夜見山、惣岳山、御前山へと向かうので、三頭山へは尾根道に荷物をデポし空身で行くことにした。20分程歩くと東峰への道標に出会い程なく東峰展望台に着いた。雲海で桧原村は見えないが北東の方角に、御前山が山頂を覗かせていた。木製の展望台から尾根通しに中央峰1531mへ行き、30mほど下って御堂峠を通り過ぎ再び20mほど登り返すと三頭山1524.5mと刻んである立派な石塔の建つ西峰へ着いた。

三頭山


 東峰や中央峰の山頂よりも広くベンチも置いてある。時間が早いので我々3人の他に誰も居ない。朝方の快晴は午後から降雨になるとの天気予報がある為、先の事を考えると早々に御前山に向けて山頂を後にする。橅の路を20分程下り荷物をデポした場所近くなって初めて3人の登山者が登ってきた。その後鞘口峠では多くの登山者とすれ違った。
 鞘口峠で1本立てていると、石橋さんが都民の森に朝一番のバスで着いた旨の連絡があった。風張峠に行く星山の路・栂の木尾で石橋さんは追いつき我々と合流した。砥山1302mを巻き、風張の峰で浅間コースを右に分け、風張峠では倉掛尾根コースを右に分け、風張峠で一休みしていると空模様が怪しくなりガスが出始めた。風張峠から500mほど歩いた1156mのピークで奥多摩湖に下る風張尾根コースを左に分け、馬酔木の生い茂る平坦な山道を快調に歩くが霧は濃くなる一方であった。

 月夜見山1147mの手前で右下からバイクの走行音が聞こえてきた。山道から所々奥多摩周遊道路が垣間見える。月夜見山頂からは直ぐ下に道路が見える。計画上は風張峠〜惣岳山縦走コースを歩いて御前山1405mへ行くことになるが月夜見第二駐車場に着く前にとうとう雨が降り始めた。天気予報では午後の降水確率は80%である。スマホで雨雲の動きを調べると奥多摩湖、都民の森、御前山を含めて雨雲がかかっている。降雨の中を計画通りに6時間かけて歩いても眺望は望めなく、今夏の雨の降り方はスコール並みに土砂降りとなる傾向が強い。

 小河内峠から清八新道を下り奥多摩湖バス停へは2時間半かかる。陣馬尾根を下って桧原村藤倉バス停へ下ると1時間半かかるが道はかなり荒れているとのこと。惣岳山からサス沢山経由奥多摩湖バス停へ下ると約2時間かかる。御前山からの下山道は奥多摩町に2ルート、桧原村に1ルートあるがそれぞれ2時間半以上かかる。下山中土砂降りの雨中を歩くことはメンバーを思う時、安全度が著しく低下すると考えられる。それならば安全度が高い奥多摩周遊道路を歩き都民の森バス停に向かうことが自然であると思えた。月夜見第二駐車場で降雨による計画の変更をメンバーに伝えたところ同意したので御前山に向かわず都民の森バス停に向かった。
 標高が下がるにつれ雨は小降りになり、バス停では雨傘も必要としなかった。武蔵五日市駅で解散したが周囲の山は雨雲に覆われて全く見えなかった。(小野)




■ 感 想 「三頭山、御前山の縦走感想」
 当初、土曜日に予定していたが熱帯低気圧が発生して悪天候の予報だったので急遽、日曜に予定変更して臨んだ。しかし、またしても午後から雨の予報が出てしまった、近頃の天気はころころと大きく変化する。午後から雨であれば宿でのんびり朝から酒でも飲んでいればいいや、と思っていたがリーダーはまじめであった。「都民の森」入り口に着いて看板地図を見ると予定の三頭大滝は通行止めになっている、それでは三頭山はパスして鞘口峠に近道で行くのかなと期待したが再び期待は裏切られ、三頭山に向かって出発した。
 鞘口峠で休んでいると、石橋さんからこれから追って合流すると連絡があった。楽しく歩いていると石橋さんが追い付いてきた、さすがトレランをしているだけはある。ガスが出てきて雨模様になってきたのでリーダーは縦走を続けるか聞いてきた、もちろん私は笑顔で充分歩いたから帰りましょうと返事をしました。久しぶりの楽しい仲間との山行でした。(三尾)

■ 感 想 「初秋の奥多摩二山を歩こう」三頭山〜御前山を振り返り
  今年は雨が多く今回の山行も天気の行方が気がかりでしたが、予定12日を翌日13日に振り替えての山行となりました。三頭山は初めてで朝スタートも早いので前泊を奥多摩の「三頭山荘」でお世話になりました。一週間の疲れが温泉で綺麗に流された感もあり、また名物の見事な小鉢料理に舌鼓を打ち、山岳会の歴史やエピソード等様々なお話も伺えて登山教室終了後初回の定例山行参加の自分にとっては、思い出深い山行となりました。
 午前中は何とか天気も持ちそうという事で、都民の森入り口から出発です。森の中はウッドチップが登山道に敷かれ、大変歩きやすく暫くは足元をあまり心配せずに歩くことができましたが、登山教室とは一味ちがい自分の現在地・歩行時間等を他人任せにせず、何度も計画書にかかれた時間を確認し、予定時間を調整しながら歩く事のみで精一杯でした。(教室中も決してサボりながら歩いていたわけではありません)三頭山を往復しそのまま御前山への予定でしたが、途中月夜見山あたりから天候が崩れ始め、靄のなか先へ進むのは少々困難と判断し都民の森まで戻るルートへ変更となりました。まだまだ歩き方が身に付かず悪戦苦闘の山行でしたが、朝方は運よく陽が差し雲海を見ることもできました。
 小野リーダーをはじめとする先輩方との山行は、楽しくもあり苦しくもありまだまだ力不足を実感するに終わりましたが、ぜひ再度このコースを歩きたいと思います。(皆川)



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