2019年10月 定例山行 御座山(2112m)山行


集合写真

御座山山頂にて

   日時   2019年10月5日(土)
   天候   快晴
   山名   御座山(2112m)
   集合場所 分倍河原駅東口、6:00
   行程   分倍河原駅東口6:10=須玉IC=9:30長者の森登山口9:55→11:10白岩分岐11:20→12:19
          見晴台12:35→ 13:19前衛峰13:29→14:20御座山14:50→15:49前衛峰16:00→16:28
          見晴台16:32→17:05白岩分岐17:15→18:13長者の森登山口19:13=22:13分倍河原東口
   コースタイム 8時間18分
   参加者  小野勝昭(L)、鬼村邦治(SL)、酒井俊太(写真)、大澤則彰、
          佐久間マサエ(会計)、川島ひろ子、鎌塚紀子、今野英美、三尾彰  計9名
   記録   文/小野、鎌塚、今野 写真/酒井、鬼村

■行動概要:(小野報告)
 南佐久の山域で、唯一2000mを超える御座山は、樅や栂(つが)等の原生林に覆われている自然豊かな奥深い山である。千曲川を挟んで対峙する八ヶ岳とは、対照的に華やかさは無いが、シャクナゲの咲く山として地味だが登山愛好者には、知られている。快晴に恵まれた5日早朝、JR分倍河原駅東口を予定の時刻に2台のマイカーに分乗して出発した。国立府中ICから中央高速道に入り、順調に走り、双葉SAで休憩をし、須玉ICからR141 佐久街道に出、小海町で、R299武州街道経由長野県北相木村にある長者の森駐車場に計画より30分早く着いた。雲一つない秋晴れの中、9名は、自己紹介、出発前のミーティング、準備体操を行った後、鬼村SLを先頭に歩き始めた。キャンプ場を通り過ぎ、林道の終点からよく整備された道幅2m程の登山道に入る。小さな沢を渡り、唐松樹林帯にある、ほど良い傾斜の山道をゆっくりと登って行った。唐松の紅葉はまだ始まっていないが、道には広葉樹の枯葉が沢山落ちていて、秋の風情を体一杯に感じとれた。登山口から40分ほど歩き、九十九折の急坂を登ると、小さな尾根に出た。


九十九折

登山口


 そこから10分程歩くと樹林帯の中に、赤白の大きな高圧電線の鉄塔が、現れ、そこで一休みした後、御座山から北に延びる尾根上にある白岩コースとの分岐点に出た。再び穏やかな登り坂を歩くと、周囲は針葉樹林の原生林に変わりシャクナゲのトンネル状の急坂を登りきると見晴台に着き、ここで昼食をとる。見晴台の北端から西の方角に茂来山(もらいさん)、四方原山(よもはらやま)の山並に浅間山が見えた。ここから痩せた岩場交じりの尾根を登ると石標「三・七・六」のある前衛峰の肩に着き、やがてシャクナゲの多い前衛峰についた。

前衛峰

鉄塔


 ここも見晴がよく御座山は間近に黒々と高く見える。急な岩場を慎重に下り、2つほど起伏を超えると、うだの沢のトーミと呼ばれるコルに着いた。原生林の中、木の根の生える急坂を上りきると避難小屋に着く。小屋の横手から急に開けた岩稜に出て、細い岩尾根を北に少し行くと三角点と小さな祠がある御座山の山頂に着いた。参加者は、喜びの握手をした後、写真を撮ったり、食事をしたり、眺望を楽しんだり快晴の天候の中、至福のひと時を過ごした。南北に細長い岩稜の頂きは、北に荒船山、妙義山、浅間山、西に蓼科山、南西には八ヶ岳、南には奥秩父の山々と360度の大展望である。


荒船山

前衛峰


 全員の記念撮影をして山頂を後にし、避難小屋の横で、下山中の転倒事故に備えるべく慎重な行動をとる事の再確認をして下山を始めた。 うだの沢のトーミのコルを過ぎ、岩場の道を登って一つ目の起伏を登ったあたりで、参加者の一人が体調を崩し,歩みが遅くなった故、体調の良いメンバーの一人が付き添い、後のメンバー7人は先行して前衛峰で待ち、20分程遅れて到着した2名とは、無線機で連絡を取りながら下山を続ける事とした。先行7名が赤白の送電鉄塔を通過した時は、日没時間より10分前の17時20分であったため、各自ヘッドランプを装着した。日没15分位後、道は暗くなりヘッドランプを点灯して、30分程歩くと、街灯がある林道に出た。ほどなく長者の森登山口に着き、無線機で後続の2名と連絡を取りながら、待機した。約30分程遅れて登山口に着いた2名を迎え、整理体操をして帰途に就いた。この山行は、最終下山予定時刻18時30分より、13分遅れた18時43分に全員が駐車場に下山し、帰途に就いたのは19時13分だった。留守番担当委員に下山報告したのが19時前と遅くなり、心配と迷惑をかけ結果となった。リーダは、下山予定時刻と最終下山時刻には、留守番委員には途中経過の報告も怠らないよう注意すべき点を痛感し、反省している。


 (鎌塚感想)
 秋風のそよぐ快晴の空の下、とても心地良いスタートでした。巨大な鉄塔に驚き、春には大輪になるであろう石楠花の木の花を想像していると、次々と現れ始める急坂。次第に無口に。これは下りがキツいな…とよぎる不安を振り払い、登るにつれ変わっていく植生を楽しみました。植物やキノコ(主に食用)にとても詳しい方が、見つける度に派手なリアクションで知らせてくださり、とても楽しかったです。最後の急登を越えると樹々の間から陽が差し始め、遂に山頂に到着。開放感の中、金峰山や八ヶ岳が見渡せ、この上なく爽快な気分でした。そして折り返し。やはりザレた急坂の下りは滑り易く、さらに日没にかかる下山は私は初だったため少し不安だったのですが、声をかけ合い手を貸していただいたりしながら無事下山することができました。リーダーの小野さんをはじめ、早朝、下山後と運転してくださった酒井さん、鬼村さん、ご一緒していただいた皆様、たいへんお世話になりました。おかげさまで、初めての多摩支部の山行を楽しく無事に終えることができました。ありがとうございました。

 (今野感想)
 初級登山教室終了後、初めての定例山行の参加でした!4期生の企画という事で、気楽申し込んだものの、当日参加者名簿中に知ってる人が一人もいない。心細くなり、キャンセルした方が良いか迷いましたが、せっかくのチャンス楽しんで来よう!と参加しました。心配をよそに、とても実りの多い山行になりました!続く急登、シャクナゲトンネル、岩場をへばりついて登り、仲間の手際良いサポートにより山頂へゴールイン、素晴らしいお天気に恵まれた最高のご褒美!下山時は急登のお返しとばかりに、滑りに滑りましたが、仲間がナイスケッチして、笑いまで取れて辛さが吹っ飛びました。予定時刻より遅れ、日没に間に合わず暗闇の中でしたが、なかなか経験出来ないヘッドライトで照らしながらの下山でしたが、お星様キラキラ、いろんな思い出ができ、大変思い出深い山行でした。仲間を最後まで安心安全で山行出来るようにサポートしてくださった皆様、長い運転をしてくださった、小野様、酒井様、鬼村様、大澤様、本当にお疲れ様でした。シャクナゲが咲く頃もう一度登りたいですね!次回も楽しみにしています。ありがとうございました。





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