2019年8月　定例山行　北岳

北岳山頂にて

　　■ 日時　　　2019年8月24〜25日（土〜日）
　　■ 天候　　　両日とも晴れ
　　■ 集合場所　広河原6:30集合
　　■ 行程　　　（一日目）広河原6:30集合−広河原山荘7:10−9:50大樺沢二俣10:00−13:00
　　　　　　　　　　八本歯のコル13:30−北岳山荘15:10（泊）
　　　　　　　　　　（二日目）北岳山荘5:30−6:50北岳7:30−8:10北岳肩の小屋8:30−9:00小太郎尾根分岐
　　　　　　　　　　9:10−草すべり−10:45白根御池11:10−13:50広河原山荘14:10−広河原14:20（解散）
　　■ 参加者　　石川(さ)、大澤、鬼村、小野(か)（SL）、富永、内藤（L）、人見、山内 計8名
　　■ 記録　　　文／内藤、写真／内藤、大澤

　停滞前線によるぐずついた天気続きの八月後半であったが、山行の二日間は前線が太平洋上に南下して、晴天のもと素晴らしい眺望を楽しむことができた。
　早朝の広河原で夜行バス組と広河原前泊組が合流。大樺沢の奥に北岳の姿を認めて歓声が上がった。今日の行程は大樺沢を詰めて北岳山荘まで。心地よい水音を聞きながら二俣まで3時間。水量はやや多めだろうか。左俣の雪渓の左岸につけられた夏道に入ると、足元が崩れやすい急傾斜となり、喘ぎながら登る。

八本歯のコルへの登りにて、地蔵岳をバックに

大樺沢の雪渓の脇を登る

　沢筋を外れて八本歯のコルへの登りは丸太梯子の連続だ。途中、北岳バットレスの大岩壁が目に飛び込んできた。迫力に圧倒された。目を凝らすと岩壁に取りついている人が見える。八本歯のコルにて昼食。北岳山荘から間ノ岳への稜線が一望だ。北岳山荘へのトラバースにかかると、様々な高山植物が目を楽しませてくれた。

八本歯のコルから北岳山荘へのトラバース

北岳バットレスの岸壁

　北岳山荘は思いのほか空いていた。夕食までのひととき、外のベンチで雲海を眺めながら、みんなでビールとワインを楽しんだ。

北岳山荘のテラスでくつろぐ

　翌朝は4時半に朝食。予定より30分早く小屋を後にした。出発時には山頂に雲がかかっていたが、山頂に着くころには青空になった。7時前に山頂に到着。すでにたくさんの登山者で賑わっている。たっぷり時間をとって眺望を堪能した。仙丈ケ岳の向こうには中央アルプスの山並みが見えている。とんがった甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳の峰々。地蔵岳のオベリスクもくっきり見える。昨日は見えなかった富士山も、雲海の向こうに浮かんでいる。間ノ岳、農鳥岳へとつづく稜線、その向こうには遥か塩見岳から荒川三山も見えている。いつまでも見飽きないけれども、下山開始。

北岳山頂から間ノ岳への縦走路を望む

北岳山頂からの富士

　続々と登ってくる登山者に悩まされながら、急坂を肩の小屋まで下ってくると、ヘリの荷揚げの最中。ひとしきり荷揚げを見物してから、さらに下る。小太郎尾根分岐までは、甲斐駒ヶ岳を眼前に、楽しい稜線歩きだ。分岐を過ぎると長い草すべりの急坂が待っている。日差しと暑さに悩まされながら、白根御池小屋に到着。早めの昼食にする。広河原への最後の下りにかかったところの梯子段で一人転倒してヒヤリとしたが、幸い大事にはならなかった。昼食後の時間帯は油断禁物だ。予定通りの時間に広河原に下山。北岳を見上げると厚い雲の中だ。お天気の神様が微笑んでくれた二日間。充実感を胸に、広河原を後にした。

影とともに歩む

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