2019年4月 定例山行 越前岳(愛鷹連峰)山行


集合写真

越前岳山頂にて

   日時   2019年4月20日(土)
   天候   曇り
   集合場所 8:20/御殿場駅
   行程   御殿場駅8:30=(タクシー)=9:15山神社登山口→10:15大杉(休)→11:20割石峠
          割石峠(休)→11:50呼子岳→13:05越前岳(休)→13:50富士見台→15:15富士見峠→
          15:50山神社登山口(休)→16:25バス停
   参加者  内村直子、中尾理絵、大澤則彰、丸尾尚子、人見茂子、山内ひとみ、長誠、
          石川さとみ、小野勝昭、酒井俊太(写真)、清水義浩(班SL)、富永真由美(SL)、
          斎藤理恵子(班SL)、西山さより(L) 計14名
   記録   文/西山さより、丸尾尚子、大沢則彰 写真/酒井俊太

■活動記録
 前日までの予報では東海地方南部は晴れるとあった。少し冷たい風が吹くので皆も上着を着こんでいる。タクシーに乗り込んでも薄日は差すがなかなか青空が広がらない。トイレ・ミーティング・体操の後、2班体制で登山口から10分程林道を歩く。ミツマタが終わりかけている。堰堤の先でゴーロの大沢を横切ると緩やかな傾斜が始まった。沢筋をゆっくり登っていくとやがて東沢との出合いだ。大小の石を積んだケルンをいくつか見送り樹齢300年の大杉の付近で休憩をした。

大杉

山神社


 割石峠までは谷幅が狭くなり傾斜も増していく。突き上げた峠は蓬莱山への登路と越前岳への稜線の分岐点だ。割った石の間から、遠くは駿河湾が見え、足元には切れているが踏み跡が落ちている。晴れていれば右に左に展望広がる尾根歩きなのだ。馬酔木をくぐりながら歩いていると、厚い雲が近づき、風が吹き始める。すぐに呼子岳のピークだ。高度感のあるアップダウンを繰り返して急登150mを登りきると越前岳だ。曇り空の下山頂で昼食をとる。富士山はいない。下山道の鋸岳展望台は、位牌岳へ続く鋸状の稜線が眼前に迫るはずだが雲が隠していた。愛鷹山荘で両班足並みを揃え、やがて山神社登山口の鳥居をくぐり周回登山を終えた。(西山さより)

駿河湾

割石峠


頂上近傍

呼子岳山頂


やせ尾根

休憩


感想文@
愛鷹連峰 〜季節を運ぶ風を感じながら〜
リーダー「古い山です。」 豆桜、馬酔木、スミレが咲く山麓から涸沢の谷川へ。ガラガラした源頭部を過ぎルンゼの割石峠では駿河湾からの強い風を体感。雲となり雨降らせ長い年月かけて連峰四方に谷を刻んだのはこの風なのか。自然の力は無限。谷間の細く長い稜線では開花前のイワカガミや愛鷹ツツジの群生、ブナ林、苔等、多様な植生が目を楽しませてくれる。他に会う人も少なく静かな山行であった。東海道、富士須山登山口と古代〜中世の交通要所の趣はない。しかしながら演習場では山菜採取され、里山の営みを垣間見る。南南西の風の予報で一日中曇り。富士等眺望は望めなかったが、仲間と楽しく歩き皆一緒に下山出来た。事前調査から安全に徹して下さった山行委員会の皆様に感謝致します。(丸尾尚子)

感想文A
今回の山行は技術・体力★★とあり、私にとってはワンランクUPの山へのチャレンジ。心地良い疲れをハイボールで乾杯!メンバーと今日の山行を振り返る。
4月10日の残雪を考慮して軽アイゼン準備のメールが届き、期待と不安が高まる。御殿場駅よりタクシーに分乗、山神社登山口に到着後、2班に分かれ、愛鷹連峰/呼子岳・越前岳を目指す。杉の群落の中を通り越し、枯れ沢沿いに進むと所々に道標の石積み(ケルン)があった。赤いテープと併せ歩む方向に迷いがなく、山人の優しさを感じる。割石峠へ突き上げるこのコースはゴーロ帯で浮き石やコケ石が多く、落石に注意しながら標高を上げて割石峠へ到着する。 割石峠から呼子岳・越前岳への稜線は片側や両側が切れているやせ尾根のアップダウンが続き、 ★★を実感した。呼子岳より眼下に広がる斜面の全景は、自分が鳥になった様で迫力満点であった。 越前岳頂上では雲がかかり、50銭札の図案に採用された美しい富士は姿を見せなかったが、富士見台に向う途中、木立の間より、一瞬の雲の切れ間から稜線が顔をだす。北斜面の雪はなくアイゼンを装着することなく、予定より早く全員無事下山、ゴールの山神社にてお礼とこれから始まる★★の山行の安全を祈願した。(大沢則彰)




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