2018年11月定例山行/「本社ヶ丸」


集合写真

天下茶屋からの富士山

   日時   2018年11月17日(土)
   天候   無風快晴
   山名   本社ヶ丸1630.8m
   集合   富士急行電鉄 河口湖駅前 富士急行山梨バス天下茶屋行きバス停、8時50分
   行程   河口湖駅前天下茶屋行きバス停9:05=9:44天下茶屋バス停1260m9:52→
           10:26旧御坂トンネル上の尾根1483m10:30→11:03八丁峠1498m11:15→
           11:45八丁山1580m11:50→女坂峠11:56→12:14清八山1593m12:19→清八峠12:43→
           13:00本社ヶ丸1630.8m13:50→送電鉄塔222号14:32→14:49角砥山1377m15:00→
           送電線鉄塔30号1136m15:40→林道1043m16:00→庭洞山1000.6m16:15→
           林道下山750m16:45→17:06笹子駅600m17:36(解散) (日没:16:40)
   コースタイム:7時間14分
   参加者  山行委員:L小野勝昭(記録・渉外)、SL酒井俊太(写真)、広瀬雅則(医療)、赤坂憲子(記録)
           会員:小川今朝美(会計)、島田恭一、小口治、解良知子、小池清次郎、松川信子、
           丸尾尚子(記録)、人見茂子、関口順子
           13名参加
   記録   文:小野勝昭、赤坂憲子(感想文)、写真:小口治、赤坂憲子、酒井俊太
   山行目的 笹子川右岸に立地する本社ヶ丸を目指して、河口湖側から東に向かって富士山を望み
           ながら、晩秋の静かな稜線歩きを楽しむ事
   

JR中央線沿線、笹子川右岸の静かな稜線を歩く

 バスの発車時刻が迫る9時過ぎになると、バス停には長蛇の列ができていた。多摩支部のメンバーは、当日不参加の2名を除いた、13名全員が揃っていることを確認してバスに乗り込む。ほとんど満員のバスは、富士山を左側に見ながら河口湖畔を走り、三つ峠登山口に着くと大半の乗客が降車してしまい、我々13人のメンバーと他の3人の乗客だけになってしまった。

登山口近傍


 「ウワー!綺麗だ、素晴らしい・・・」天下茶屋バス停で、降車したメンバーは、6合目付近まで雪化粧した青空に映える富士山を眼前に見て、口々に歓声を上げていた。山行数日前には、当日の雨予報が発表され気がかりになっていた天候への懸念が全く嘘のように消え失せ、富士山頂には、雲一つない無風快晴、絶好の天候に恵まれた。これから晩秋の静かな山歩きが出来る期待に、思わず心が弾んだ。登山口の広場でミーティングを持つ。登山口から5〜6m登った地点に、「富士には月見草がよく似合う」との文字が刻まれた太宰治の碑が建立してあるのを右手に見て、御坂山1596mから東に続く稜線1460mに向かって、高度差200mの急な斜面に付けられた九十九折の道をゆっくりと歩き、25分程で、稜線上1483m地点で衣服調整の為、休憩をとる。右手南側には富士山と西丹沢の山脈、西側には御坂山と黒岳、北側には、笹子川左岸にある笹子雁ヶ腹摺山、行く手東側には、三ッ峠山域の御巣鷹山が眺まれた。15分程で、送電鉄塔のある地点に着いた。八丁峠1440mである。ここから153mの高度差を登り返し30分で八丁山1593mに着き眺望を楽しむ。笹子峠へと続く女坂峠分岐を通り、25分で清八山1583mに登り着き、休憩する。急な下り坂を15分歩くと清八峠に着く。清八峠から更に東に向かって稜線を歩き、造り岩と呼ばれる階段状の岩場に出ると、眺望が一気に広がった。

送電鉄塔

岩場登攀


 今まで前方に見ていた三ッ峠の御巣鷹山は、南側となり、富士山と並んでよく見える。15分程歩いて、岩場のある本社ヶ丸山頂1630.8mに着いた。我々以外の登山者は、誰もおらず、13名の貸し切りとなり昼食をゆっくりと済ます。途中で、2組3名の登山者が登って来たが、気にならず、富士山はもとより、南ア、八ヶ岳、御坂山塊、大菩薩連峰といった山脈の眺望を楽しみ、笹子駅に向けて下山始めた。

本社ヶ丸山頂

南アルプス方面


八ヶ岳方面

大菩薩連峰方面


 山頂東側の急な斜面の山道を6m程下り、左にトラバース気味に歩いて稜線上にある岩稜が数ヶ所ある山道を注意しながら40分程で送電鉄塔のある地点1360m迄下り、角研山には14時50分に着いた。下り始めて直ぐに、高度差150mの急な坂道になった。斜度25度〜30度の急坂は、木立の間を直線的に下っている。距離にすると450m位であり、転倒等の対策として、フィックスロープを張る予定であったが、元気なメンバーがロープ無しで下り、結局、全員が無事坂を下った。その後、緩やかな下り坂の尾根を20分程歩くと、1136m地点の送電鉄塔経由で、林道黒野田線に出た。そこから再び、山道に入り、ブナの木立で見通しの良くない庭洞山を過ぎ、3ヶ所ある急な坂道を下って、夕闇迫る庭洞山登山口の道標がある林道に下り終わった時は、日没時間を5分過ぎた16時45分であった。登山口から林道を20分歩いて笹子駅に着いた。

    (感想文1)赤坂憲子 
   天下茶屋登山口を10時出発。空は青く秋の快晴。富士山が裾まで綺麗に見える。15人の参加だったが他の登山客には会わなそうなので一列で歩いた。途中では2組しか会わなかった。清八山からは南アルプスや八ヶ岳が綺麗にみえた。ずっと美しい富士山を眺めながらの登りだった。清八山から本社が丸にかけては岩場があり楽しめた。一ヶ所固定されてないミニ梯子があった。頂上も他の登山者はなくゆっくりできた。下りは角研山、庭洞山と登下降を繰り返し、さらに踏み跡の不明瞭な箇所や急な斜面の下りなど経験者と一緒でないと不安な所を通過した。日の入りの4時半ぎりぎりで下山できた。ヘッドライトの出番がなかった事にほっとした。秋の静かな山を堪能できて楽しかったです。

    (感想文2)丸尾尚子
   週間予報の雨で心配していた天気は、秋晴れ。電車から富士山が見える。天下茶屋からスタート。一つ目のピークからも富士に河口湖が見え、山からの富士の眺めに期待が高まる。太宰治の碑もあったが、どのような思いで彼は富士を見たのだろうか。20分程で稜線に出る。ここから右に富士山、御巣鷹山を横に見ながら小さなアップダウンの稜線歩き。落ち葉をザクザクと踏みしめると心地いい。清八山に到着すると南には松の木の先に5合目辺りまで雪が覆った富士や黒岳、釈迦が岳、雪をかぶった南アルプスの展望が素晴らしい。清八山を後ろに数か所の岩場を登る。お昼を過ぎても青空が広がっており、本社ケ丸山頂でクライマックスを迎える。富士山、南アルプスはもちろん、清八山では望めなかった八ヶ岳、金峰、大菩薩の360度のパノラマ。高い山を富士と一緒にいくつも見られて壮観。本社ケ丸からは角研山までは尾根歩き。14時を過ぎると気温も下がり秋冷を感じながらも気持ちがいい稜線が続いた途端北側の急斜面へ。一直線に降り笹子駅へ向かう途中にダンコウバイの葉っぱ?を教えて下さる。植物が豊かな山と思うと違う季節にも行きたくなる。歩き始めから他に会う人も少なかったので山をゆったりと堪能し、変化に飛んだ道を皆さんと最後まで楽しく歩けて最高でした。企画して下さった山行委員会の皆様に感謝致します。




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