2018年8月定例山行/「那須連峰縦走」


集合写真

茶臼岳山頂にて

   日時   2018年8月25〜26(土〜日)
   天候   1日目:晴れ時々曇りのち少雨 2日目:曇りのち晴れ
   集合   黒磯駅、午前9時30分
   行程   1日目:黒磯駅9:30(バス)10:30那須ロープウェイ駅10:45→12:00峰の茶屋跡12:15→
               13:00茶臼岳山頂13:25→14:35峰の茶屋跡14:50→16:05三斗小屋温泉(泊
           2日目:煙草屋旅館5:00→7:05大峠7:20→9:15三本槍岳9:35→11:10朝日岳11:30
               →12:10峰の茶屋跡12:20→13:20那須ロープウェイ駅/解散
   参加者  西村智磨子、中原三佐代、清水節美、人見茂子、内村直子、山内ひと、鬼村邦治、
           石橋學(2班L)、富永真由美(2班SL)、齋藤理恵子、(L)小野勝昭(SL)西山さより
   記録   文・写真/西山さより

 台風20号が気がかりで会員の城所氏に天候の助言を仰ぎGOサインと判断して、黒磯駅に集合した。終点まで小一時間バスにゆられ10時45分、標高1390mから山行開始。青空がのぞくと参加者の気分が高揚していく。整備された登山道に風を感じたのは樹林帯を抜けたからだ。火山礫の目立つ道になり、下山者とのすれ違いも多くなる。茶臼本峰山腹にからんだ道を緩やかに標高を上げていく。砂礫と岩でできた茶臼岳と剣ヶ峰を結ぶ稜線の鞍部1720m地点にちょこんと赤い屋根の峰の茶屋跡、青い空に流れる雲、絵画のようだ。標高1897mの茶臼岳へは一登り、さいわい雲も厚みをもたずにいてくれる。頂上の鳥居をくぐって浮石に注意を払いながら牛ヶ首方面下山。峰の茶屋跡に戻るコースは噴煙地帯で山肌が白い蒸気を噴き上げている箇所もある。三斗小屋温泉までは1時間ほどの下り道だ。途中の延命水という水場でご利益をいただく。開けてきたら煙草屋旅館のテント場だ。露天のいで湯で全身をゆるめた後、雨音を聞く。


 2日目、曇りの予報の中、皆手際よく支度を整えて5時出発。笹などが刈られた直後のようで助かる。熊が出そうな雰囲気に鈴をゆらし声を出し樹林帯を下る。リーダーが宿の客に3本の沢は渡渉できると聞きこんでいたが水量は多めで靴をぬらしながら慎重に渡渉した。2時間程歩いた後深い樹林帯から大峠1450mへ突き上げた。ウメバチソウ、ウツボグサ、フウロが咲いている。三本槍へは急登と緩やかな稜線歩きの繰り返しで、時折振り返ると対峙する三倉山への登路が大きい。


 9時15分三本槍山頂1916mは雄大な展望があるはずだが雲に覆われ風が強い。木道敷かれる清水平までゆっくり下る。熊見曽根分岐前から道の様子が変わる、岩礫まじりの高度感ある尾根道だ。これから行く朝日岳の稜線上に登山者が見える。11時、鞍部に荷物を置いて朝日岳1896mを踏みに行く。


 茶臼岳が眼前に迫る。荷物を回収して下山を始めると風が強くなってきたのか強い場所に踏み込んでいったのか定かではないが、ひどく吹かれる。鎖の手すりを頼りに風をしのぐが時々歩みも止まる。岩場を下りきり剣ヶ峰をまいていくと、12時過ぎ昨日往来した峰の茶屋跡が見えてくる。噴煙、樹林、渡渉、稜線散歩、湿原、岩稜帯、強風といった那須連山の様々な表情と、持ちこたえてくれた空に感謝して山行を終えた。


   感想   文/人見茂子
   
 最後までついていけるか心配しながらも毎月定例山行に参加している。今回は那須岳。初日は茶臼岳に登り、硫黄の臭いと噴煙で活火山であることを実感。泊りは三斗小屋温泉「煙草屋」。山小屋で露天風呂に入れるなんて最高の気分。翌日5時からの登山も頑張れそう。2日目、大峠までの岩場や、三本の沢を渡る時は緊張した。三本槍岳から朝日岳の間では、眼下に自分が歩いてきた道がくっきりと見え、こんなに長い距離を歩けたなんて・・少し感激した。ガレ場あり、思わず大きな石に隠れてしまうほどの強風を体験したり、経験の浅い私にはドキドキする場面もあったが、可愛い高山植物、三本槍までの稜線で見た青い鏡ヶ沼と景色も最高の楽しい2日間だった。





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