2017年12月 平日山行/大丹波ナイトウォーク


集合写真

集合写真

   日時   2017年12月21日(木)
   集合   川井駅
   コース  川井駅15:20→神塚神社15:30→奥多摩大橋15:45→八雲神社16:05→大丹波集落16:55→
          青木神社17:15→輪光院17:45→熊沢林道17:55→18:20川井駅
   コースタイム 3時間
   参加者  L.北原周子、植草由利、岡義雄、鬼村邦治、小野勝昭、河野悠二、酒井俊太、
          副島一義、内藤誠之郎、中原三佐代、人見茂子、広瀬雅則、吉岡礼子 計13名
   記録   文/北原周子、写真/酒井俊太


 山ならぬ山里ウォークの企画に果たして参加者があるのか。川井駅に15時過ぎに到着すると予想を上回る13名が集まっていた。川井駅東側の急階段を下りて青梅街道に出る。青梅方向に戻るように5分ほど歩くと神塚(かづか)神社がある。地元では「かみづか」と読み、線路をはさんで北側に見える山が「かみづかやま」だと土地の人が教えてくれた。神社の案内板のところから数メートル登ると線路のきわに古い社がある。古くは名のとおり塚か祭祀場があったが青梅線布設の際に削られてしまったそうだ。


神塚神社

大多摩橋


 川井という地名は大丹波川が多摩川に出合う「川合」が語源になっている。江戸、文化11年に大丹波川にかけられた大正橋を渡り、平成の奥多摩大橋に向かう。町内の橋人気投票で一位となった。橋の中間まで来ると多摩川が思いっきり蛇行しているのがよく分かり面白い。高台にある鎮守の八雲神社は室町時代の創建といわれる。安政年間の創建と伝えられる舞台があり、神楽殿の床下中央の階段参道を身をかがめるようにしてくぐり抜けると観客席になっている。大変珍しい。都の有形文化財である。明るいうちにと記念写真を撮る。


八雲神社舞台下

川合駅と集落


大丹波川沿いのバス通りを行くとあたりが暗くなりはじめ、大丹波集落に着く頃には藁葺き屋根の家にイルミネーションが点灯している。国際ます釣場では土日はイベントが行われるが「本日休業」とあり我々の他に人影は見当たらない。イルミネーションだけが静かに輝いている。2000年のカウントダウンイベントから始まったという、あたりの静けさとは不釣合いなほどのイルミネーションをしばらく見て回り高台へと移動する。
ワサビ漬けで有名な獅子口屋の前を通る。花の百名山、田中澄江が川苔山登山のとき、今では歩く人もまれな大丹波川沿いの長い道を歩き獅子口小屋についた。小屋は今は跡地だけになっているが、そこで食べた炊きたての御飯にワサビ漬けだけの食事がおいしかったと書いている。獅子口屋から少し登ると左手に青木神社がある。明治5年に6社が合祀されたがもともとは子権現社があり、その昔吾野にある子権現社に向かう人が先にここに立ち寄ったという。8月最終日曜日に古式獅子舞が一日をとおして奉納される。(高水山をはじめ近隣獅子舞の元祖)


イルミネーション

青木神社


暗い道を北上橋へ向かう途中の民家にもクリスマスのイルミネーションが施されている。
桃山時代の創建と伝えられる輪光院の寺山には富士山を表現したようなイルミネーションとオレンジ色や赤色の星が輝いていた。80戸ほどの各民家の協力によるイルミネーションは静かで、不思議な山里の温かさを感じさせる明かりだった。団体釣場入口のところから橋を渡り舗装された電灯のない熊沢林道を川井駅へと向かった。風もなく久しぶりにのんびりと歩くことができた。


イルミネーション

イルミネーション国際釣り場






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