2017年8月 定例山行/北アルプス・爺ヶ岳


北アルプス・爺ヶ岳山頂にて

北アルプス・爺ヶ岳山頂にて

   日時   2017年8月26〜27日(土〜日: 曇りのち晴れ 〜 晴れ)
   集合   柏原新道登山口集合 
   コース  1日目:11:25柏原新道登山口集合11:40→13:00ケルン13:15 →15:10アザミ沢15:30
               →16:10種池山荘(泊)
          2日目:種池山荘発6:15→7:05爺ヶ岳南峰7:20→7:50爺ヶ岳中央峰8:05→9:10
               種池山荘9:25→12:50柏原新道登山口13:05→13:15扇沢駐車場・解散
   参加者  長瀬秀史(L)、小野勝昭、松川信子、中村正之、富永真由美、酒井俊太、
           西山さより、島田恭一、清水節美、斎藤理恵子、内藤誠之郎、野口正江
           人見茂子、内村直子、山内ひとみ、比留間祐也 計16名
   記録    文/長瀬秀史  写真/長瀬秀史


 このところの定例山行は、天候不順の影響により晴天に恵まれず、撤退か展望のない山頂の連続であったが、事前の天気予報では長野方面は26日曇りのち晴れ、翌27日は晴れとなっていた。期待を持って集合場所に向かった。今回は参加総数16名と大所帯となり、車両組は3台分乗の13名、電車組は3名の内訳となった。それぞれの集合場所を経て、登山口に全員集合したのは11:25であった。このころから直射日光の照りつける天候となり、16名を2隊に分けてそれぞれに無線機を携帯し、山行委員が先導する形で標高1400mの登山口を出発した。





 1時間ほど急な斜面を登っていくと、ケルンと書いた標識がある少し開けた場所に出た。そこからはスバリ岳を従えた針ノ木岳が雲一つかからずに全貌が眺められ、今日・明日の天候を確信した。実はこの登山口に向かうタクシーの中で運転手が「昨日までは天候不順だったが、ようやく天気が今日になって回復してきた。2〜3日は安定して晴れるのは間違いない」と話していただけに、期待のほどは大きかった。この柏原新道は種池山荘まで一本道の登山道で、そのところどころに「八ツ見ベンチ」「駅見岬」「石畳」「水平道」などの名称の標識がある。これは遭難時や現在位置の特定などのために最近になって設置したとのことである。





 標高を上げるに従い視界が開けてきて、山荘を望める場所まで来るのに2時間を要した。爺ヶ岳から蓮華岳へのいたる稜線がはっきりと見えてきて、雲もなく絶好の登山日和を満喫していた。班ごとの話題も天候に恵まれたことと、鹿島槍ヶ岳がどのような雄姿を見せてくれるだろうかに集中していて、みなさんの期待のほどがよく分かった。岩清水の滴る「アザミ沢」を通過してから1時間弱、最後の急登を登りきると、今日のお宿・種池山荘に到着した。2班に分かれての行動であったが、休憩を入れて4時間30分ほどの行動時間だった。宿泊の手続きを済ませ部屋に荷物を置くと、夕暮れの鹿島槍ヶ岳が眺望できる場所に向かった。雲やガスがない山の眺望にみなさん圧倒され、歓声とともに盛んにスマホやデジカメのシャッターを押していた。しばらく眺望を楽しむと明日の天候に期待しながら山荘へと戻った。夕食後は各自自由にすごして8時30分には就寝した。深夜の2時ころトイレに向かう途中で外に出て空を見上げてみると満天の星で、こんな空は本当に久しぶりであった。


 翌日は5時が朝食とのことだったのだが、4時過ぎにみなさん目を覚まして、気の早い人は外に出てさかんにシャッターを押していた。朝食後、6時30分に出発と伝えていたが、みなさん早々に外に出て準備万端。必要ない荷物は山荘に置いていき、身軽になって意気揚々と15分前に出発することになった。雲は若干あるものの、眺望を邪魔するほどではなく、鹿島槍ヶ岳は無論のこと八ヶ岳、富士山、剣岳、立山、遠くは槍・穂高連峰、妙高、浅間の他、中央の空木、木曽駒など、北アルプスの展望台として名をはせているにふさわしい眺望を満喫することができた。





 おまけに夏も後半のこの時期は、登山者も少なく、南峰・中央峰に向かう途中の登山道のすれ違いもおおむねスムーズで山頂でもゆっくりと眺望が楽しめた。あまりの眺望と天気のよさに「帰りたくない」の大合唱が起こっていたが、下山して温泉に入る魅力も無視できず、みなさんの同意を取り付けて山荘に戻り、荷物を回収して9:25に下山を開始した。中央峰を下山中に、別の登山倶楽部を引率していた支部の宮崎さんや神崎さん、今田さんたちと偶然出会ったことは本当に驚いたハプニングだった。下山後、扇沢の駐車場で解散として、電車組は駅に車両組は温泉へとそれぞれ向かい、充実した2日を楽しんだ山行を終了した。








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