2017年7月 定例山行/八ヶ岳・赤岳


八ヶ岳・赤岳山頂にて

八ヶ岳・赤岳山頂にて

   日時   2017年7月29〜30日(土〜日: 曇りのち雨 〜 曇り(小雨交じり))
   集合   茅野駅集合 
   コース  1日目:茅野駅集合9:15=10:00美濃戸・駐車場合流10:25 →13:30行者小屋14:00
               →地蔵尾根分岐15:20→15:35天望荘(泊)
          2日目:天望荘発6:30→7:15赤岳山頂8:00→8:25天望荘8:35→地蔵尾根分岐08:40
               →9:50行者小屋10:00→12:10美濃戸・駐車場13:20=13:40美濃戸口解散
   参加者  長瀬秀史(L)、石橋學(SL)、小野勝昭、松川信子、清水茂美、酒井俊太、
           高砂寿一、広瀬雅則、中村正之、島田恭一、村岡庸こ、比留間祐也、中島かよ子計13名
   記録   文/長瀬秀史  写真/長瀬秀史


 事前の天気では雨の予報ではなかったが、1週間くらい前になって大気の状態が不安定になり、山行2日間のみが雨の予報となってしまった。ただ降雨量はたいしたことはなさそうだったことから、計画通り集合場所に向かった。電車組は5名だったが車組は美濃戸まで入れるため、美濃戸口でピックアップしてもらい、歩きの1時間を短縮して13名全員が集合した。ここで全員の自己紹介とミーティングを行い出発。しばらくは、雨も降らず時おり日の射すこともあったが、行者小屋の直前で降り出してきた。雨を避けて昼食を取ろうとするものの、他の登山者たちも同じ場所に殺到してきたため立って食べるメンバーもいた。美濃戸までは計画を1時間短縮できていたが、予想外に歩きに時間を取られ、行者小屋までで貯金を使い果たしてしまった。雨支度をして小屋を出発して樹林帯に入る。



苔生した岩の山道を進む

南沢を行者小屋へ



 地蔵尾根の中間点を過ぎたあたりから本格的に雨が降り出し、登山道が滝のような状態になっていた。霧も立ち込め、あたりはまったく文字通りの五里霧中。鎖場や梯子、階段など滑りやすい場所を慎重に進み、尾根の分岐に出た。雨はこのあたりから小康状態となったが、今日の宿泊地である小屋までは10分足らず。真っ白で何も見えない。標識を頼りに全員無事に小屋に到着したが、小屋の中は大勢の登山者で大混雑していた。男女分かれての部屋割りとなり部屋に向かうも、乾燥室は干す場所もなく、部屋のあちこちに濡れた衣類をぶら下げていて、湿気がものすごく不快であった。この小屋はお風呂があるので有名で、メンバーの何人かは汗を流したようだ。



急峻な地蔵尾根の下り

地蔵尾根分岐のお地蔵さん



 翌日は相変わらず小雨交じりの状態で、当初の計画では登頂後、反対側の文三郎尾根を経由して行者小屋に降りる予定だったが、傾斜がきつく樹林帯に入るまで時間がかかることを考慮して、傾斜が比較的穏やかな地蔵尾根をピストンして降りることにした。山頂に向かう稜線を歩き始めたが、あたりは真っ白で全く見えない。山頂から降りてくる団体登山者もいて、時間がかかったが全員で登頂できた。山頂周辺も大勢の登山者でごった返しており、登頂の感慨にふけることもなく、あたふたと全員で記念写真を撮り山頂から少し離れた場所に移動して休憩した。ところが、この後突然霧が晴れて青空が見え始め、視界が効くようになって、遠くの山は望めないが、阿弥陀、硫黄、権現など周辺の山が見えてきた。奇跡とも思える時間は約10分間。その他に虹を従えたブロッケン現象まで現れ、短かったものの、メンバー全員が大喝采を上げていた。歓声を上げたのは我々だけではなかった。頂上の小屋からも何人もの登山者が飛び出してきて、しきりにスマホのシャッターを切っていた。その後は相変わらず、白一色の世界に戻ってしまったが、みなさん一時の感慨にふけることはできたようだ。雨が本格的にならないうちにと、山頂を後に地蔵尾根を降り、再び行者小屋を経由して美濃戸に到着したのが12時過ぎ。ここで昼食、山行後ミーティングを全員で行い、美濃戸口まで移動してから解散となった。



ブロッケン現象が現る

一瞬の晴れ間が覗く






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