2017年6月 定例山行/櫛形山


櫛形山にて

櫛形山にて

   日時   2017年6月10日(土)   真夏日の予報も山は爽やか
   集合   甲府駅
   コース  甲府駅8時22分=9時50分池の茶屋登山口10時10分→11時08分奥仙重→
          11時28分櫛形山頂上(昼食)12時00分→12時42分裸山→13時28分アヤメ平→
          14時28分唐松岳→14時40分アヤメ平15時00分→16時10分見晴らし平
   参加者  1班 L.河野悠二、SL.石橋學、富永真由美、野口正江、中村敦子、中原三佐代、
          清水節美、島田恭一、東敦子、岡義雄、宮崎紘一
          2班 L.北原周子、SL.鬼村邦治、小河今朝美、中島かよこ、山内ひとみ、内村直子、
          佐久間マサヱ、酒井俊太、小野勝昭  以上20名
   記録   文/島田恭一、写真/河野悠二

甲府駅からタクシーに分乗し、計画では櫛形山林道と中尾根登山道が交差する登山口から登り始める予定であったが、ドライバーが道を間違え、南西方向にある池の茶屋林道に車を進めてしまった。そのため、頂上までの登りが50分と大幅に短縮されてしまい、物足りなさを感じたメンバーも少なくなかったのではないだろうか。
日本二百名山の一つである櫛形山はその山容が櫛の形に似ていることから名付けられたそうだが、別名を古くは「鋸山」とも言った。木こりが使う大鋸の背の形にそっくりだからだそうだ。モミやコメツガなどの原生林の緑や花の季節には少し早いようだ。登りには急登もあるが、足元のコミヤマカタバミ、シロバナノヘビイチゴなどの高山植物の可愛らしい花が目に優しく、疲れを癒してくれる。取り分け、初めてお目に掛かった天然のカラマツの巨木の姿には目を奪われた。



カラマツと言えば軽井沢のカラマツ並木や山々にあるヒノキ林のように細くスラッと伸びた幹が一般的な様に思っていたが、太い幹に複雑に伸びた枝、奇怪な樹形は威圧感すら感じた。登山道からは、時折残雪の白峰三山が望め、山頂域は山容の通り等高線が開いた穏やかでたおやかな斜面の連続で歩きやすく、裸山(池砂ノ頭)からは悪沢岳、赤石岳などの南アルプスの高峰を眺められるとても良い山である。
登りがカットされ時間に余裕ができたため、アヤメ平から唐松岳までの往復ルートを追加して歩き足りなさを補った。その後予定していた見晴らし平へと向かい、全員が揃って無事に全行程を歩き終えた。
櫛形山と言えばアヤメの群生が有名で、2000年7月に写真を撮りに来た時は一面青紫色に染まったそれは見事な景色を目にすることが出来た。近年は鹿による食害や天候の影響もありその数が激減してしまった。豊かな自然と野生動物の共生は、全国で簡単には解決策が見付けられない悩ましい問題になっている。私は東京多摩支部のメンバーになってから未だ1年強、支部の山行への参加は今回が5回目であるが、経験と実績を積んだベテラン達とそのベテランにしっかりと指導され知識と技術を身に着けた新人達が一堂に会して山歩きを楽しんでいる姿が好きだ。支部に参加する前、私も某登山スクールで2年間、山岳ガイドのもとで山に関する様々な事を教えてもらってきたが、そこで得た知識や身に着けた技術のお陰で支部の皆さんに後れを取らずに山行に参加できていることをとても嬉しく思っている。「山を知り 己を知らば 百山するも危うからず」。これからも健康第一に永く山を楽しんで行きたいと思っている。






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