2016年12月 定例山行/蓼科山


山頂にて

山頂にて


   日時   2016年12月10日(土) 晴れ時々曇り 山頂付近気温−6℃
   コース  6時30分JR高尾駅(チャーターバス)=9時15分女神茶屋バス停 登山開始9時35分
          →11時15分2113mピーク→13時40分蓼科山山頂→15時40分2113mピーク→
          17時女神茶屋バス停=20時JR高尾駅
   参加者  L宮崎紘一、SL濱野弘基、小野勝昭、富永真由美、斎藤理恵子、西山さより、
          中村哲也、中村照代、中村敦子、中原三佐代、石橋学、佐久間マサエ、東敦子
          計13名
   記録   文/濱野弘基  写真/宮崎紘一、中原三佐代

 出発前日の夕方に計画の白樺高原国際スキー場内の登山道が登山客規制により通行不可となったことが判明し、急遽、計画変更し女神茶屋ルートに変更しての登山となった。往きのバス車中で変更計画書と地図を配布し参加者に事情を説明した。今年のスキー場は12月15日オープンで、オープン後は、ゴンドラリフト利用して登山道へのアクセスが可能とのことであった。
バスは、定刻にJR高尾駅を出発、当初計画のスキー場前に到着するハプニングがあったが予定どおり女神茶屋に到着。駐車場には、すでに20台程の車両が駐車していて仮設トイレの設置があった。「山の天気予報」による当日12:00の山頂予報は、天気 晴れ、気温 -9°、風 西北西16mであり、場合によっては登頂断念も視野に入れ、準備体操の後、9.時35分に出発をした。登山道入口までの道路路肩は凍結していて各自慎重に歩みを進めカラマツが茂る笹原の登山道に取り付く。トレースがしっかりあるが、急斜面にかかると大きな石の上がベルグラ状に氷結しスリップしやすく不安定である。アイゼンを履くには雪が少なくスリップに注意しながら慎重に登る。




 2,113m峰でアイゼンを装着し幸徳平を過ぎると、山頂へ向けた直登となる。相変わらず蓼科山特有のゴロタ岩の歩きづらい登りが続く、八ヶ岳の展望に励まされて山頂を目指すが13名と長い隊列を絶えず間隔が開かないよう配慮した歩行のためピッチが上がらない。森林帯の終了地点で、頂上方面を見ると、晴れ間もあり予報より風が弱く絶好の登頂チャンスである。予定より遅れているが、日没まで下山可能と判断して服装点検をして頂上に向かう。相変わらず積雪が少なく歩きにくい斜面を登り13時40分、予定を30分程度上回るも、全員で山頂へ到達。2,530mの独立峰は予想より風が弱いがさすがに寒さは厳しく、写真撮影後は速やかに下山することとなる。山頂付近はガスが濃く、期待された北アルプスは愚か、先ほどまで見えた八ヶ岳連峰や南アルプス群もガスの切れ間に僅かに遠望できる程度であった。山頂直下の蓼科山頂ヒュッテの風陰で昼食休憩を取り、足早に下山することとなる。






 同じ道を引き返す下山道は、下るにつれてガスがはれ快晴下、樹氷の間に八ヶ岳連峰や南アルプスが一望でき、山座同定を楽しみ、撮影に時を忘れた。15時40分、2,113mピークでバスドライバーへ電話を入れ、到着が計画より遅れ16時半〜17時頃となる旨を伝え下山を急ぐ。笹原付近に戻ると、雪が消え土の出でいる道になりアイゼンを外すが、日没間近の下りは凍結箇所で足を取られ転ぶものも出て慎重に下山する。ヘッドライト装着はせずそのまま進み、予定時間を50分程度超過し、17時に全員無事にバスへ到着した。帰りも道路渋滞はなく、20時頃、JR高尾駅で解散となった。
今回の定例山行では、SLとして冬期における@登山計画立案(各所における交通インフラ、冬期入山規制有無の確認等)、A時間管理(多人数で日没が早い冬山歩行における休憩時間と写真撮影時間の在り方、登山道の緩急それぞれにおけるペース配分)、の難しさと大切さを痛感する山行となった。




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