2016年10月 定例山行/奥秩父・瑞牆山(2230.2m)


山頂にて

山頂にて

   日時   2016年10月22日(土)
   目的   不動滝に映える紅葉を楽しむ
   コース  高尾駅南口6:20 =中央道経由=8:47みずかき山自然公園駐車場9:17→みずかき
          林道取付黒森コースを登る→10:50不動滝11:35→11:53 2036m地点 12:05→
          12:50瑞牆山頂(昼食)13:25→14:19 2050m地点 14:29→14:53 天鳥川→15:20
          天鳥川から50m小川山分岐15:12→15:55富士見小屋 16:16→16:20 富士見平水場
          16:29→16:35みずかき林道入口→みずかき林道 富士見台と公園広場分岐標識板
          1583m地点16:58→17:10みずかき林道舗装車道→17:17 みずかき山自然公園
          駐車場17:47=中央道経由=20:47高尾駅南口 解散
   参加者  L 小野勝昭、SL 長瀬秀史、西山さより、斉藤理恵子、植草由利、酒井俊太、
          清水節美 計7名
   記録   文/小野勝昭  写真/長瀬秀史

 槍ヶ岳、赤岳、白馬岳や大崩あるいは屏風とか滝谷とか、山の形や山の色、山の様子から受ける印象を察して現実的な名をつけた昔の人の山の名付としては凝った名前の山であると感じたのは私だけではないと思う。
 深田久弥は日本百名山の中で瑞牆山の由来を「瑞牆山は、金峰山から小川山に至る山稜の途中から西に派出した尾根上の突起である。山稜が三つに分かれる所が三繋ぎと呼ばれ、そのミツナギが聞き誤られ、ミズガキという風流な名前になって今の峰に冠せられたのではなかろうか」と記しているが、現地で見ると森の中から無数の岩が生えた様にそそり立つ山容は圧巻であり、この山は何処から登って、どう歩くのか?と考えてしまう程である。




 今年6月に河野L一行が新緑の瑞牆山行を行っているが、紅葉の時期に登るのも良いとの事で、二度目の山行となった。当初の計画が6月同様に集合・解散地をJR韮崎駅と考えていたが参加人数が7名という事もあり、マイカー2台でアプローチする事になった。
秋から冬の季節は日が短く日没前に下山する必要がある事から午前6時JR高尾駅南口に集合時刻を設定した。双葉PAでのトイレ休憩をはさんで予定時間内にみずかき自然公園駐車場に着いた。90台程駐車可能なスペースは既に8割方埋まっていて厚いマットを持った若いクライマーで賑わっていた。
全国植樹祭会場跡地は芝生広場になっていてその上方に花崗岩の特異な岩塔(ピナクル)や岩壁を見せる瑞牆山が見え、メンバーは奇声を上げて見取れていた。




 瑞牆山が「早く来いよ!」と我々にも呼び掛けている様な錯覚を覚え、準備体操も早々に終らせみずかき林道を歩き始める。20分も舗装道路を歩くと小川山林道と合流し砂利道になり、右折して10分歩くと林道は終点となる。林道終点で身支度を整えた後、3分程林道を歩くと、左手に不動滝・瑞牆山への登山口と記した道標があり山道を登り始める。
何度か曲がり返しながら山道を歩くと大きな岩が目前に現われ、その下を巻くと不動沢の沢音が良く聞え石楠花の植っている左岸に沿って歩く。程なく丸木橋が現れ、橋を渡り右岸につけられた沢を高巻く様な山道をしばらく歩くと不動滝が見えて来た。 滝の少し下で左岸に渡ると滝を観るためのベンチが置いてある。暫く休憩し滝の見物と食べ物や水分を補給する。不動滝は水量は少ないが一枚岩が水で削られ落ちる水の滑らかさと深く掘られた釜が珍らしい。




 ここから瑞牆山への稜線まで高低差450mの九十九折の山道をゆっくりと登る。 途中2036m地点のシラビソの林の中で1本立て40分程登ると目の前が開け小川山から金峰山に続く稜線が見えてくる。瑞牆山の肩にあたる所で富士見平からのルートと合流する。右も左も巨岩があり、左折すると山頂に至るルートには巨岩に鎖が張ってあり、登り下りする登山者が通過するために順番を待つ状態である。
鎖場を過ぎると目の前の巨岩が山頂で沢山の登山者が休んでいた。山頂で記念写真を撮り、巨岩直下西側の樹林帯で昼食を摂る。山頂からは富士山は見えなかったが金峰山、八ヶ岳、南北アルプス、秩父の山々が眺望出来メンバーは思い思いに楽しんでいた。 無風好天の山頂を後にする事に後髪をひかれる様な思いでメンバーは富士見平に向けて下山を始める。 南に下るルートは巨岩の内の鎖場や急坂が続く道で、特に標高2050m付近までの標高差180mは集中して下山する必要があり気が抜けない。
山頂から1時間程下った2050m地点まで来ると道は緩かになりメンバーのホッとした空気を感じ取った。
1本立てたあと天鳥川に向けて階段を2ケ所通り、雑木林の内を30分程歩くと桃太郎岩が右手に見え天鳥川の標識がある沢筋に着く。ここにも登山者が20人程休憩しているので、我々は休憩せず50m登った小川山分岐の標識ある場所で1本立てる。 メンバーの内には疲労の色が濃く見える人もいるが頑張って歩いている。 飯森山(2116m)の西側山腹を巻く様に付けられた山道を40分程歩くと富士見平小屋が見え登山者で賑わっている。 天幕も10枚張り見える。




 富士見平でトイレを済ませ、水場に立ち寄る。 瑞牆山には今度で7回目の登山となる情報に詳しいメンバーから説明を受け水を飲む。彼の言う通り甘味が少し感じ取れ旨い水である。水場から富士見林道を5分程下ると右側にみずかき林道入口と記された標識があり右折して北へ続く尾根道を歩く。右手には登って来た瑞牆山の岩壁が良く見え、暫く立ち止って見入っている。実に歩き易い傾斜の道を30分程歩くとみずかき林道車道から山腹を巻いて来ている左側から道と合流する地点に富士見平と公園広場と記された道標に出会う。ここを右手にとって天鳥川を渡り遊歩道を下ると車道に出る。7分程歩くと夕闇迫る駐車場に着いた。そして往路を戻り高尾駅近くのGSで解散した。



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