2016年7月 定例山行/雨飾山


山頂にて

山頂にて

   日時   2016年7月9〜10日(土・日)
   集合   小谷温泉山田旅館 9日 17時(新宿からバス、あるいはJR利用)
   コース  10日 小谷温泉山田旅館6:00=(タクシー)=6:15登山口6:30→8:20荒菅沢8:35
          →9:55笹平10:00→10:35雨飾山山頂11:25→12:47中の池12:50→15:50雨飾山荘
          16:45=(タクシー)=17:30糸魚川駅解散  歩行+休憩=9時間20分
   参加者  鬼村邦治(L)、小野勝昭(SL)、濱野弘基、木谷嘉子、酒井俊太、東敦子、
          西村智磨子、市川俊彦、広瀬雅則、富永真由美、島田恭一、小河今朝美、
          松本敦子  13名

 梅雨のさなかで天候が心配されたが、前日までの雨が止んで登山当日は快晴で絶好の登山日和。湿度が低くて歩きやすい。雨飾山は日本百名山の一つで、その名前の由来は雨が多くて飾りになるくらいとのことであるが、今日ばかりはその由来を返上である。登山口まではジャンボタクシーと通常タクシーの2台で登山口まで行き、時間を稼ぐ。登山口で準備体操と当日の行程・注意を徹底し出発。前日までの雨で木道は濡れており、慎重に歩く。木道脇の水芭蕉は花の時期は終わり、大きな葉を広げている。ブナの林の中を進む。日陰で気持ちがいい。最初は湿地帯まで下り平坦な道が続くが、急に登りとなり汗が噴き出す。グループの歩調が異なり、隊列が乱れる。時々まとまるための時間を作る。


ブナの林を歩く

前夜夕食会


 荒菅沢を見下ろす峠下で小休止を取る。ここから笹平までの登山道、笹平、雨飾山の山頂までの傾斜が一望である。快晴で頂上までの険しさ、美しさを一同堪能する。しばし写真撮影の時間だ。荒菅沢まで下りる。平年はここで残雪をトラバースすることになるらしいが、今年は雪が少なく、沢の上部に残すのみ。沢の水は冷たい、タオルを水に浸して冷やし、道中の顔の冷却に使う。これがなかなか効果的である。ここで沢と雨飾り山頂をバックに全員で記念撮影。ここからが一段と急傾斜になる。木の根っこや岩に掴まりながら、歩を進める。メンバーの歩調が異なるので、時々隊列調整に時間をかける。これで行程時間が遅れ気味となる。


荒菅沢から山頂を背景にグループ写真

荒菅沢から左に雨飾山、正面に笹平


 大汗をかきながら岩だらけの道を登り、木のはしごを2度ほど登ると笹平に出る。あちこちに可憐な花を咲かせた高山植物が見られるが、今年は雪が少なくて花の時期も早かったらしい。金山方面への分岐地点で小休止、グループをまとめる。
笹平から見た山頂と荒菅沢から見た山頂は印象が異なる。笹平から見た山頂は小さい小山があるような風景である。しかしふもとまで近づくとやはり急傾斜である。笹平の大平面がなせる錯覚であろうか。最後の登りを20分ほどかけて、山頂に到着。360度の景色が見渡せる好天である。東は焼山、火打山。北は姫川の三角州の中に糸魚川の市内と日本海。西は白馬岳、杓子岳、唐松岳、鹿島槍ヶ岳。遠くに北アルプスの槍ヶ岳の特徴のあるピークが見える。まさに雨飾山万歳である。めいめいに40分の昼食休憩を取り、ここで記念撮影。一人体調不良で、分岐点で待機しているのが残念である。


山頂と左に槍ヶ岳

梯子にとりつく


 11時25分下山開始。笹平分岐点で待っていた一人と合流して下り始める。新潟側の下りは土と石ころの混じった登山路で、傾斜は長野側よりややきつい、足の置き場を確認しながらの進行でスピードは出ない。疲労がたまっているので、メンバーの歩調は登りよりも差が出始め、隊列が乱れる。時々隊列を整えるための、小休止が入り、行程時間が遅れ始める。15時下山の予定であったが、遅れたため、携行していた衛星電話でタクシーの配車時間を1時間遅くする。15時50分雨飾り山荘着。


下山しました。雨飾り温泉

中の池


 全員温泉で汗を流し、冷たい飲み物でのどを潤し、生き返る。16時45分ジャンボタクシーと通常タクシーの2台に分乗し、糸魚川駅到着。17時半駅で解散。めいめい新幹線で帰京する。行程は歩行・休憩合わせて9時間20分の長時間であった。さすがの雨飾山であるが、今後のメンバー編成には山の難度を入れて考慮することも必要と感じた。 (文・写真:鬼村)



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