2016年5月 定例山行/富士山雪上訓練ハイク


八合目

八合目にて

   日時   2016年5月14日(日)
   コース  高尾駅南口6:50発=中央高速道河口湖IC8:20着=9:20スバルライン五合目
          駐車場9:30→五合目佐藤小屋10:00→0:35六号目径ケ岳・六角堂10:45→
          12:10七合目トモエ館(昼食)12:40→12:50吉田大沢七合目2700m付近から
          八合目太子舘3100m付近で雪上歩行練習をして引き返す15:50→16:20七合目
          日の出館16:30六号目経ケ岳17:00→18:00スバルライン駐車場18:20=
          河口湖IC19:10=中央高速道―高尾駅南口20:55解
   参加者  宮崎紘一、小野勝昭、高砂 寿一、仲谷 朋尚、富永真由美、酒井俊太、
          濱野弘基、市川俊彦 8名

 交通量が多いものの、目立った渋滞も無く8:10には、中央高速の河口湖ICを下り、新緑が美しい富士スバルラインへ入った。五合目駐車場に到着後、準備を行い、9:18分、雲が被った山頂方面を見つつ出発。時折、山頂付近が見えるものの、曇天であり、下界の眺望はなかった。佐藤小屋に至るまでの間、吉田大沢付近では、2月に発生したと言われるスラッシュ雪崩について、登山教室で講師を務める宮崎氏より説明がなされた。雪崩除け周囲のカラマツやプラスティック製防護柵等は広範囲で無残に折れ曲がっており、威力のすさまじさが伺えた。また、斜度にして25度程度であろうか、緩い場所でも雪崩が発生していることを確認でき、トラバース時に注意するリスクとして改めて認識した。


五合目登山口

五合目からの登り


 一合目から続く吉田口登山道との分岐に到達すると、ブル道という荷物運搬用ブルドーザー専用道路ともぶつかる。ここよりほぼ南方にある富士山頂に向けての登り道となるが、富士山特有の砂礫に足を取られ皆登りにくい様子。花小屋に到達。これより山頂方面を見上げると、小屋群が山頂方面へ続いている。七合目のトモエ館にて昼食となるが、ここまで来ても小屋裏からの眺望も依然として雲をかぶり北方下界の展望はあまり開けず、うっすらと河口湖、西湖、三つ峠のアンテナが確認できる程度であり、残念がる声が聞かれた。富士の頂上方面は、雲の合間から時折、山容や青空が顔を出していた。手短に食事を済ませ、各自、レインウェアのズボンやスパッツを着用、ピッケルを手に出発準備を行った。


七合目

五合目付近雪崩跡


 今回の定例山行は、雪山訓練が主目的である為、ピッケルを初めて使用する一部会員も含め、宮崎氏より、ピッケルの使用方法について教授があり、一同じっくりと聞き入っていた。各自、ブレード・ピック・スピッツェ(石突き)の役割の違い、持ち方を確認していた。小野リーダーが昼食時間中にルート確認を行ったことで、トモエ館より、夏道を通らず、小屋裏を進み始める。途中、雪解け水によるものと思われる沢、残雪帯、ザレ場の連続。悪路であり、慎重に歩みを進めた。2,800m付近で小休止しアイゼン装着。新しいアイゼンを装着する会員がいた為、宮崎氏よりアイゼンの装着方法及び使用方法について教授がなされた。


八合目付近

七合目小さな雪渓


 スバルラインのゲート閉鎖時間もある為、ルートファインディングを行い、最も近づきやすい場所にある小屋へ向けて進み、八合目の太子館へ到着した。各自、アイゼンを外し、ここで支部旗を持ち皆笑顔で記念撮影。東洋館、鳥居荘、トモエ荘を経由して、五合目登山口へ戻った。帰りは、富士吉田市内の本場中華店で飲食、旅費精算を行い、帰途に就いた。この中華店、味は皆大満足だったが、7〜8名用のコース料理を注文したにも関わらず、追加で焼きそばを頼んでいた為、手土産を作るほどのボリュームであり、誰が残りを食べるか、手土産は誰が持ちかえるかで終止笑いが起きた。道路は帰りも目立った渋滞がなく、河口湖ICを乗り、50分程度で20:55分には高尾駅へ到着し、ほぼ予定時刻での解散となった。
(文:濱野弘基/写真:酒井俊太)



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