7月定例山行/至仏山


至仏山

― 至仏山頂 ―

   日時   2015年7月4〜5日(土・日)
   場所   至仏山  龍宮小屋泊
   コース  7月4日
          7:00立川駅北口多摩信用金庫横公園出発=マイクロバス(青梅、圏央道、関越道経由)
          =10:30鳩待峠11:20(1591m)〜(鳩待通り)12:35横田代12:45〜13:20中原山(1969m)
          〜13:45アヤメ平14:00〜14:15富士見小屋(トイレ休憩、1900m)14:30〜15:30
          長沢の頭15:40〜16:50龍宮小屋(泊)
          7月5日
          6:15龍宮小屋出発〜7:00牛首〜7:40 山の鼻(トイレ休憩、1400m)7:55〜11:00
          高天ヵ原(2120m)〜11:40至仏山(昼食、2228m)12:20〜13:30小至仏山(2162m)
          13:40〜14:20オヤマ沢田代〜16:00鳩待峠16:38出発=マイクロバス=20:20
          立川駅北口着解散

   参加者  19名(男性11名、女性8名)
    第1班:L小松原勝久,TOP西村智磨子、仲谷朋尚、江口欣也、大橋基光、西谷可江
    第2班:L鬼村邦治、TOP岡義雄、木谷嘉子、酒井俊太、松川信子、茂出木協子
    第3班:L小野勝昭、TOP濱野弘基、広瀬雅則、清水茂美、富永真由美、中村正之、八木佳苗


 梅雨の時期、中々晴天は期待できないもので、NHKの天気予報でも7月4日は雲り、5日は曇り後、雨となっていたが、7月4日、鳩待峠以降は、雨と曇り、7月5日は、幸いにも時々薄日が差すほど、天候の回復が見られ、ラッキーな山行日和となった。7月4日、予報通り曇り、立川駅北口多摩信用銀行横公園に6:20を目指して集まった人々は、全員19名がそろった7:00、マイクロバスで鳩待峠に向けて出発した。計画では、出発予定6:30に30分遅れであったが、土曜日の早朝及びドライバーの要領の良さもあり、2回の休憩も含んで、1時間15分も早く鳩待峠に到着した。鳩待峠では、自己紹介と、準備体操を実施した後、生憎の雨が降り出し、各人雨具にて準備し出発した。しかし、鳩待通りを登り、横田代の湿原に着くころには、雨もあがり、木道のそばには、ミズバショウ等の花が咲き、後方を見返すと、至仏山を 臨むことができた。更に進み、中原山を過ぎたあたりになると、雨に濡れた木道が非常に滑りやすく、更に木道が登り、下りの傾斜、且つ左右への傾斜等を有する箇所では、木道からの滑落、転倒が相次ぎ、安全を期す為、登山靴にタオル或いは日本手拭を撚って靴前部に縛りつけ、滑り防止とする対策を多くの人が取り付けた。アヤメ平では、ミタケスゲ、ヌマカヤ等が植生復元作業場所にて保護されていた。

至仏山

ミズバショウ


 富士見小屋でトイレ休憩をとり、長沢道を下り、長沢の頭を経て、竜宮十字路更には龍宮小屋に着いたのは夕刻17:00に近い時刻であった。事前の山ノ鼻ビジターセンタのブログには、6月26日付けで、長沢道から竜宮十字路に至る上部1/3は残雪があるとの情報で、更には、7月3日の同センタの話でも、残雪の可能性大とのことであったが、幸いなことに実際は、木道にかかる残雪などは見られず、ところどころに僅かな残雪がみられる程度であった。
 明けて、7月5日、予定より30分早い朝食を、5:30にして頂き、6時15分には至仏山に向けて出発した。尾瀬ヶ原は、高山植物の宝庫であり、多くの植生が見られた。イワカガミ、ヒオウギアヤメ、チングルマ、モウセンゴケ等々。所々の池塘には、無風に近い状況での、至仏山と逆さ至仏山、反対方向には燧ケ岳とその逆さ燧ケ岳をとらえることができた。


逆さ燧ヶ岳

逆さ至仏山


 牛首を経て山ノ鼻には7:40、トイレ休憩後、7:55には至仏山登山開始。登山道は、前夜の雨にもよる水が流れ落ちる中を登らねばならず、また、所々にある木道は、濡れ、滑りやすくなっており、十分な注意が必要であった。しかし、天候は、昨日の雨模様とは違い、薄日が差すほどに回復し、午前中は至仏山中腹から見る、尾瀬ヶ原及び燧ケ岳の全容は素晴らしいものであった。


小至仏山

尾瀬ヶ原と燧ケ岳


 至仏山山頂(2228m)には、ほぼ予定どおり11:30頃には登頂し、約30分の休憩及び集合写真撮影等の後、12:20頃下山開始し、小至仏山に向かい出発した。事前の天気予報にも関わらず、多くの登山パーティが鳩待峠から至仏山登頂を目指し、登ってきており、小至仏山の岩稜付近も、登り下りのすれ違いで混雑していた。小至仏山(2162m)には13:30頃到着し、休憩の後オヤマ沢田代に向かうが、途中、大きな雪渓の近くで登山道を覆う残雪を踏んで下山した。


登山道を覆う残雪

小至仏山下山時の雪渓


 オヤマ沢田代には、14:20分頃そして、鳩待峠には16:00頃到着し、泥で汚れた登山靴やスパッツ、ストック等を水で洗い、トイレを済ませてマイクロバスで16:40頃、帰路に着いた。帰りの関越高速道、圏央道は、日曜日の夕刻にも拘らず、さして渋滞もせず順調に青梅経由立川駅北口に20:20頃帰着した。幸い、天候にもそこそこ恵まれ、滑りやすい木道に悩まされながらも、多くの草花を堪能できた、素晴らしい山行であった。
(記録/文・写真 酒井俊太)


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