第4回三支部合同懇親山行 「雲取山」


雲取山荘前にて

雲取山荘前にて

   日時   2015年5月30日〜31日(土・日)
   場所   雲取山 雲取山荘泊
   コース  5月30日
          東京多摩支部 鴨沢→ブナ坂→雲取山→雲取山荘
          山梨・埼玉支部 小袖集落→ブナ坂→雲取山→雲取山荘
          5月31日
          東京多摩支部 雲取山荘→雲取山→七ツ石山→高丸山→鷹ノ巣山→奥多摩駅
                    (山荘→三峰神社、山荘→ブナ坂→鴨沢)
          山梨・埼玉支部 雲取山荘→雲取山→ブナ坂→小袖集落
   参加者
          東京多摩支部/竹中 彰、西村智磨子、石井秀典、岡 義雄、山本憲一、田中清介、
          酒井俊太、高砂寿一、武藤篤生、広瀬雅則、北原周子  11名
          山梨支部/深沢健三、渡邉龍男、萩野友基子、大澤純二、大澤さな枝、小宮山千彰 6名
          埼玉支部/松本敏夫、古川文典、高橋 努、宮川美知子、石塚昌孝、菊池武昭、
          村越百合子、稲越洋一、奥田通孝、関 喜美恵、東 洋子、橋本久子 12名  合計29名

―― 振り出しに戻って雲取山荘で懇親会 ――
 東京多摩、山梨、埼玉支部の第4回三支部合同懇親山行が、雲取山で催された。今回の主管は埼玉支部で、原点に戻って雲取山荘宿泊が企画された。
この三支部の合同懇親山行は何故か天気に恵まれない。第1回の雲取山荘宿泊懇親山行は、4月半ばであったが季節外れの大雪に見舞われ、各支部は集合時間に大幅に遅れて到着することになってしまった。第2回は東京多摩支部主管で御岳山御師の宿に泊まり、大岳山登山を計画したが、台風の影響で大雨となり、大岳山登山は中止となった。第3回は山梨支部主管で富士緑の休暇村で行われたが、梅雨の大雨による交通渋滞で埼玉支部が懇親会の終了近くに到着するといったハプニングに見舞われた。翌朝は富士山が眺められる台風一過のような好天であったが、午後から雨模様となった。どうも雨男、雨女が沢山いるようである。
 東京多摩支部からは11名が参加。当初は人数が揃えば、貸切バスで小袖集落まで入る予定であったが、残念ながら公共交通機関を使って出かけることになった。
天気は上々、11名が石井リーダーの下、新緑の中をゆっくりと歩を進めた。ブナ坂手前で1名が脚を攣り遅れ始めた。2名でケアをしてなんとかブナ坂まで到着。ブナ坂から先は1週間ほど前に自然保護委員会メンバーが都レンジャーとの協働作業で登山道の石積みを行ったところで、努力の跡を確認しつつ敬意を払って登った。


雲取山山頂付近の鹿

七ツ石小屋との分岐をブナ坂へ向かう


 途中の奥多摩小屋のテント場には沢山の若者達が集まっていた。大きなテントをいくつも並べた大学生のワンゲルチーム、整然とテントを並べた高校登山部チームは登山道脇の広場に、男女2名の小さなテントは樹林帯の中に沢山張られていた。雲取山にこんなに多くのテントが集まっているのを見るのは初めてである。最近のテントブームを実感した次第である。
雲取山山頂に15:50到着。山頂周辺には鹿が遊んでいた。人を見ても逃げない。丹沢塔ノ岳の様子になってきたようだ。


後続部隊を待ちながら

雲取山荘前のベンチで


 公共交通機関の利用を決めた時から雲取山荘集合時間の3時には間に合わず、4時までに到着と連絡していたが、とても間に合う時間ではない。とりあえず、一グループでも早く雲取山荘へ到着しようということになり、山頂写真もそこそこに雲取山荘に向かう。16時20分小屋到着。既に、埼玉、山梨支部全員が到着しており、小屋前のベンチでくつろいでいた。埼玉、山梨支部は車で小袖集落まで入っており、1時間ほどショートカットしているので差がつくのはしょうがない。
遅れたことを詫びて早速缶ビールを片手にベンチに仲間入り。雰囲気の良い中で、夕日を浴びながら交流を始めた。


食事を楽しむ

最後のメンバーが到着


 夕食後、全員が大部屋に入り懇親会が始まった。埼玉支部高橋山行委員長(副支部長)の司会進行で、まずは埼玉支部の大きな人事異動の報告があった。大久保支部長が本部役員に出向、富樫事務局長が辞任、後任は松本敏夫支部長、古川史典事務局長とのこと。東京多摩支部からは自然保護全国集会のチラシを配布し、参加のお願いをした。同時に、奥多摩BC設置の報告を行い、誰でもが利用ができることを案内した。
続いて、古川事務局長の司会進行に移り、松本支部長から開催の挨拶があり、竹中支部長の発声で乾杯を行った。深沢山梨支部長の挨拶に続き、来賓の新井晃一氏(小屋主)がいつも通り穏やかにお話しされて、沢山のお酒の接待をいただいた。
後は、第1回懇親会同様に参加者全員が自己紹介を行った。全員29名が話をしている間に消灯時間が近づき、あっという間にお開き、就寝となった。


竹中支部長

埼玉支部松本支部長


朝焼けの中、朝陽が上がる

山梨支部深沢支部長


 翌朝は晴れ間が広がり、小屋前から日の出を見ることが出来た。
朝食後、山荘前で集合写真を撮り、解散となった。各支部それぞれの出発時間に雲取山経由で下山となった。
―― 東京多摩支部タートルチーム 10時間かけて奥多摩駅へ ――
東京多摩支部は3つのグループに分かれて下山することになった。脚の攣り後遺症で巻道を通り、鴨沢へ下山するチーム3名、多摩百山の下調べを兼ねて三峰神社に下山するチーム2名、そして雲取山から奥多摩駅まで石尾根を通して下山するチーム6名である。
石尾根を下るチームメンバーは68才から78才までの平均年齢74.5才のタートルチームである。6時35分小屋出発。雲取山山頂では雪の少なくなった富士山を眺め、さあここからが長い本番だと心を引き締め下山する。


七ツ石山に向かう

雲取山頂のタートルチーム


 奥多摩小屋で巻道を下山してきた鴨沢下山チームと合流する。脚の方は大丈夫のようだ。ブナ坂で別れ、我々は七ツ石山に登る。山頂で練馬区の都立大泉高校山岳部チームと一緒になる。指導教員に連れられ、1年生、2年生主体の女子・男子混合チームである。さすがに1年生は小さく、可愛い。とくに女子は荷物が歩いているようで、体の細さが目立つ。聞くと、我々と同じく奥多摩駅まで歩くとのこと。ここから、抜きつ抜かれつの山旅が始まった。どちらが先に着くのか、こちらは意識するほどの力を持つチームではないが、休憩のたびに追い抜き、追い抜かれ、互いに健闘を讃えあった。
予定では、石尾根は全て巻道を行くことになっていたが、同行の岡さんの多摩百山取材担当地域が鷹ノ巣山から奥多摩駅であることから、巻道を通らず全ての山の山頂を踏んでいくことになった。加えて、石尾根から外れている城山、将門番場などを寄り道・探索しての山行となった。おかげで、予定時間を大幅にオーバーすることになったが、暑くもなく寒くもない快適な天候に恵まれ、大泉高校山岳部チームとの交流もある刺激的な山行となった。奥多摩駅近くで、我々は日原街道に通じる近道を通過。日原街道入口交差点で信号待ちをしていた大泉高校山岳部チームを抜いて16時28分奥多摩駅前に先着した。歩行時間10時間弱の楽しい山行であった。
(記録文/山本憲一  写真/稲越洋一、山本憲一)





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