11月定例山行/上州三峰山


上州三峰山

   日時   2013年11月30日(土)
   コース  上越新幹線・上毛高原駅8:40(タクシー)→河内神社駐車場・登山口9:10→河内神社9:50
          →11:50上州三峰山山頂(昼食)12:30→三峰沼13:50→パラグライダー離陸場14:25
          →14:48河内神社駐車場(タクシー)14:55→15:15上毛高原駅(解散)
   参加者  原山恵津子、岡 義雄、飯島文夫、北原周子、副島一義、小野勝昭、長瀬秀史 計7名

 「上州の不遇な山々」、いつか上州近辺の山をそう呼んでいたことがあったが、計画を立案中の段階では昭文社の登山地図には記載がなく、けっこう名前を聞く割には情報が少なく、文字通り「不遇な山」を実感するところとなった。今回は新幹線を使っての山行となり参加者は7名。全員同じ時間に上毛高原駅に到着し、待機していたタクシーに分乗して登山口に向い、計画より30分早く出発できた。



 登山口の駐車場は一面銀世界で、昨夜から降雪があったとのことで、山頂近辺はかなりの積雪を予想した。天候は快晴で絶好な登山日和となった。コンクリートの急登を登りパラグライダー離陸場がある河内神社には9:40に到着。ここから本格的な登山道となるのだが、三峰山とは追母峰(おいばほう)、吹返峰(ふきかえしほう)、後閑峰(ごかんほう)の三つの峰からなり、後閑峰が三峰山の頂上となっているとのこと。山頂直下までは標高差があまりなく、散歩道のような登山道で快適に走破し、12時前に山頂に到着した。




 予想通り山頂付近は4〜5pの積雪となっており、歩くたびにキュッ、キュッと雪の音が聞こえる。山頂からは真っ白な谷川連峰が一望でき、初冬の登山を実感した。風は予想したほどは吹かなかったものの、標高は1122mながら上州の山はやはり寒い。昼食後、早々に下山となり、途中で農業用水のために人工的に作った三峰沼や後閑の町並みを一望できるパラグライダー離陸場に立ち寄り、ほぼ計画とおりに登山口に到着した。ここでタクシーに乗車し上毛高原駅で解散とし全員そろって15:22発の新幹線に乗車して無事に山行を終了した。




 帰りのタクシーで運転手の人から、上州三峰山がなぜ不遇な山なのかを切々と語っていたのが印象的だった。「昔から上州三峰山は有名で登山者も相当来ていたのだが、上越新幹線ができてから、在来線の列車がどんどんなくなってしまった。そのうち東京から午前中に「後閑駅」に到着する電車が姿を消してから、完全に登山者もまれな不遇な山に成り果てた。JRは上越線を廃線にするのではないか。」とさみしそうに語っておりました。
(文/長瀬秀史・写真/飯島文夫)

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