10月定例山行/苗場山


苗場山

   日時   2013年10月4〜5日(土・日)
   行先   苗場山
   コース  第1日
          和田小屋発9:45〜6合目10:15〜下の芝11:10〜中の芝12:10〜12:35(昼食)
          〜雷清水14:02〜苗場山山頂14:50
          第2日
          小屋発7:00〜和山分岐8:00〜8合目8:17〜6合目9:15〜5合目9:50〜4合目10:35〜
          3合目駐車場11:10着
   参加者  副島一義、上田昌子、佐久間マサエ、本間正士、岡義雄、江口欣也、薮田益資、
          東敦子、鬼村邦治、西谷隆亘、西谷可江、植木淑美、植木信久、飯島文夫、仲川侑子
          計15名

 猛暑続きの夏が去り、やっと過ごしやすくなったと思いきや、10月というのに真夏日や、頻繁にやってくる台風の合間をぬって、15名が1泊2日の定例山行で「苗場山」に登って来た。
10月5日(土) 晴れたり曇ったり、午後、高所で小雨。
8時50分、JR越後湯沢駅に全員が集合。マイクロバス2台で祓川コース登山口にある和田小屋へ。9時45分、天候が不安定なので雨具を付けて歩き始めた。緩やかなゲレンデを登りきるとすぐに林の中。針葉樹の緑と、紅葉の始まった広葉樹の中を、日が照って林間から遠くの山が見えたり、ガスったり、一喜一憂しながら黙々と登る。見晴しのよさそうな所にベンチがあり休憩に使わせてもらう。歩きにくい所には木道が敷かれ、いたりつくせりである。「中ノ芝」のベンチで昼食(12時10分~12時30分)。この頃から小雨が降りだし、遠望がきかなくなった。 予報では、翌6日は天気がよさそうなので、翌日に期待をかけ我慢・がまん。右から小松原コースが合流し、神楽ヶ峰(2030m)を過ぎると、灌木が多くなり、赤い絨緞の上の雲の合間から苗場山の全容がぼんやり見えてきた。急な道を登りきるとほとんど平らな木道が続く。笹薮の中のちょっと開けたところに山頂(2145m)の標識と三角点があった。「えっ、こんな平らな所が頂上なの」といいたくなるような所だ。回りを見渡すと確かにここより高い所はなさそうである。14時50分頂上着。昔はこの辺りに山小屋『遊仙閣』があった。今夜の泊りは、ここから西へ100mばかりの、南側の展望の良いところにある苗場山山頂ヒュッテである。周辺の池塘群を散策し15時30分に小屋に落ち着く。夕食までの長い時間、持ち寄ったアルコールで山談義。いつもの事ながら楽しいひと時である。夕食は定番となっているらしいカレーライス。
19時には早々と眠りにつく。


苗場山

10月6日(日) 一日中快晴。
 夜中に目が覚め窓から外を見ると、満天の星空。明るくなり始めたころ外へでてみると、期待通りの快晴。久しぶりの見事なご来光を拝む。孫たちが遠足に出かける時のようなウキウキした気分で、7時丁度にヒュッテを後にする。 遠くに煙立つ浅間峰や北アルプスを、 また目の前に鳥甲とそれに続く山々を眺めながら、昨日の雨で満々と水を湛え、朝日に輝く数々の池塘群の中に続く木道の上を歩く。これぞ「天空の楽園」、登山冥利に尽きる。夢心地の1時間の後は小赤沢コースの林間の急な下り、途中10か所近くに鎖場が、落差は5〜10mで、ほとんど掴らなくても済む程度だが、気を引き締めて下る。紅葉の始まりの時期、快晴の日曜日とあってか、大勢の日帰り組とすれちがう。11時10分、三合目の駐車場に着き、チャーターしたマイクロバスで小赤沢温泉に向かう。真っ茶色な湯に浸かりながら思った。「季節の変化を人生に喩えれば、我々は今紅葉の時期である。今日見てきたような見事な紅葉を我々も迎えたいものだ」と。疲れたご老体を温泉で癒した後、再びマイクロバスでJR越後湯沢へ。14時40分、無事解散となった。お世話いただいた植木ご夫妻に感謝。(記録・写真 岡 義雄)