8月定例山行/黒斑山 〜初秋の浅間山塊を歩く〜


黒斑山

   日時   2013年8月31日〜9月1日(土・日)
   コース  8月31日(土)曇り時々晴れ
          佐久平駅 9:25 集合。バス発車遅延 9:45→高峰温泉ホテル前バス停 10:25
          →黒斑山登山口10:50→槍ヶ鞘(12:15〜40)→トーミの頭→黒斑山(13:10〜20)
          →蛇骨岳(13:45〜14:05)→黒斑山(14:30)→中コース分岐(15:00)→車坂峠(16:00)
          9月1日(日)曇りのち雨
          水の塔山高峰温泉登山口(8:45)→水の塔山(9:55〜10:05)→東篭の登山(11:10
          〜20)→池の平入口(12:05〜45)→湿原散策(鏡池、忠治の隠岩広場)→池の平入口
          (14:00)⇒(迎車)⇒高峰温泉ホテル(14:20〜16:00)⇒(佐久平駅行きバス)
          ⇒佐久平駅 解散(17:25)
   参加者  竹中彰、上田昌子、藪田益資、冨澤克禮、江口欣也、小宮真理、丸山さかえ、
          鬼村邦治、飯島文夫、片野スミ子、皆川靱一、仲川侑子、植木信久、植木淑美 14名

 各地で竜巻や大雨のニュースが連日報道されていたが、ピンポイント天気予報を参考に予定通り実施することとした。
当初計画の初日の水の塔、篭の登山を二日目にし、主目的の黒斑山を先に登ることに変更した。宿泊先のホテルに荷物を預け、10時50分車坂峠の黒斑山登山口を出発。樹林の中、足元に初秋の花々が咲き乱れている。マツムシソウ、コキンレイカ、イワインチン。車坂山を乗越し、展望も開けた中、ゆっくり槍ヶ鞘へ。ここでは、正面の前掛山の勇姿を「おかず」に昼食をとる。



 強い風の中、トーミの頭を越え一気に黒斑山へ。ここでも浅間の頭には、ガスがかかっていたが、蛇骨へ向かう稜線からは、くっきりと浅間山が手に取るように、白いシェルターとともに見えていた。一部足元の悪いところもあったが、登山道は良く整備されていた。30年以上前、何度か黒斑に「わかん」でサクサクと小気味良く登り、浅間山の無数の真白い筋々が美しさに感動したことを思い出した。皆さんに次回は、是非、積雪期の黒斑に登っていただきたい。また、違った印象の山となること請け合いです。蛇骨で山座同定の後、ウメバチソウ、エゾリンドウ、キリンソウ、ヤナギランを愛でながら中コースで車坂峠に予定通り16時ぴったりに到着。雨具を着ることもなかつた。ホテルの夕食は、戸惑うような品々で、こんな贅沢をしてよいのかと思われるくらいな豪華さであった。年長者からは、そろそろ、こんな山行を自分にプレゼントしたいという声も聞かれた。




 9月1日、天候の危ぶまれる中、水の塔山登山口まで元気な5名の男性(竹中、鬼村、江口、飯島、植木信久の皆さん)が歩きで8時15分に先発。残り9名が宿のマイクロバスで追いかけた。火山独特の岩混じりのみちを下界を遠望しながら進む。 ここでも初秋の花々の歓迎を受けた。東篭の登山からの、なだらかな下りになったところで、ポツポツと予測通り落ちてきた。池の平湿原入口に12時到着したころには雨も上がり、東屋横のベンチで昼食とったあと、周遊コースを取りやめ、湿原に向けての自由散策とした。ハクサンフウロ、ヨツバヒヨドリ、ツリガネニンジン、吾亦紅、ヤマラッキョウ。 「やっと、ゆっくり花が見られるなあ」というつぶやきも聞かれた。




 今回は、募集案内の通り、努めてゆっくり歩き、荷物も軽くアクセスよくと、初心者の方にも2000m級の山々の素晴らしさを知っていただきたい、年齢を気にせず積極的に参加して「山登り生涯現役」を通していただきたいという担当委員の願いを形に表した。 池の平散策の後、ホテルから車を2台回してもらい、温泉に入り、パッキングコーナーでそれぞれ持ち寄りの飲み物、食料で打ち上げ会を開催した。 その後、バケツをひっくり返したような大雨となり、どこまでもラッキーな山行であった。佐久平へのバスに乗る直前、目の前に大きな虹がかかり、印象的であった。 15時25分、佐久平駅で参加者の安全を確認、又の再会を約して解散とした。 今回12名の募集をしたが、初めて応募された方も多く、定員を超えて14名で実施した。人数の増加や直前の日程変更に気持ちよく対応してくださった宿に感謝したい。
(記録/植木淑美 写真/飯島文夫) 

上の写真は拡大してご覧になれます。写真上をクリック。