定例山行/上州武尊山


上州武尊山頂

   日時   2012年6月30日〜7月1日(土・日)
   コース  6月30日(土)
          JR沼田駅集合⇒丸沼・環湖荘→ペンションコスモス
          7月1日〔日〕
          ペンション⇒武尊牧場スキー場上部 御沢の水場→前武尊→川場剣ヶ峰→家ノ串山
          →中ノ岳分岐→武尊山(沖武尊)→中ノ岳分岐→避武尊難小屋→三合平⇒
          武尊牧場スキー場駐車場
   参加者  植木信久(リーダー)、大槻利行(サブーリーダー・記録)、飯島文夫、植木淑美、
          浦邉 充、笹本 忠、副島一義、古市 征、本間丈夫、松本好正、森 武昭、森 静子
          計12名

6月30日(土)
リーダーから事前案内があった各停列車で沼田駅に12時過ぎに到着したのが6名。早い列車で既に到着していた5名と合流し、ペンションの送迎車に乗込む。国道120号沿いの蕎麦店「花咲」で昼食をとるが、なんと注文は全員同一メニューであった。足並みがそろっている予感かな・・・。その後、車は丸沼畔の「環湖荘」まで直行する。ここは「丸沼温泉ホテル」が旧名称の宿舎だが、経営者は同じとのことだ。湖畔のトレールを丸沼ペンション村まで辿る。名札がついている樹木と足元で開花する草花にカメラを向けながらのんびりと歩く。湖面にはフライフィッシングの釣り人が竿を振っている。様子を見ている私たちもほんのりとして気持ちがよくなる。途中、湖が2つに分かれるところに重要文化財の丸沼堰堤を確認した。文化財との事前情報が無ければうっかり見過ごしたかも知れない。随分とデジカメのメモリーも使用した頃、今宵の宿、「ペンションコスモス」に到着する。直接ペンション到着のメンバー1名が加わり全12名が勢揃いした。ここまでは青空の美しい上々の天気であったが、明日の降水確率は高いようだ。登山時の天気を気にしつつも、いつもながらの楽しい一夜を過ごすことができた。




7月1日(日)
オーナーの計らいで早朝5:15から朝食をいただく。温かいパンの洋食。横のテーブルには昼のお弁当まで用意されており出発万全の体制だ。今日はオグナ武尊スキー場上部の登山口まで車で送っていただける。ペンション発は5:55(ちょうどゴーゴーゴーであった)。途中ゲレンデ内の林道に特に急傾斜の部分があり、男性が降りて車を先に進めた場面もあった。でもここはいきなりの急坂で一寸バテマシタ・・・。冬にはスキーゲレンデとなる足元には草花が色とりどりの花をつけている。美しくかわいい。車の最終到達地点からいよいよ身支度を整え本格的に出発(7:00)。雲間に青空が見えているため気分も高まる。お花畑の中のトレールをゆっくりゆっくりと登るが湿度が高く、ジトッと汗を吹き出してくる。歩き始めはいつもそうなのだけれども、今回はそれに加えてブユかヌカカが顔の周りを多数飛び回って鬱陶しさが倍であった。防虫ネットをかぶる会員もおりその準備を勉強させていただいた。天狗尾根との合流点は7:26通過、アプローチでかなり高度を稼いでいるようだ。湿度の高い登山道を更に進み、前武尊は8:13到着。そこには日本武尊(やまとたけるのみこと)が右手を上げて南を睨んでいる。休憩後、北にルートをとるとまもなく川場剣ヶ峰の岩峰が正面に姿を見せ、今回は直登せず左から岩峰基部まいてゆく。段差も多く部分的に高度感もあり丁寧に歩くことを心がける。左手の川場谷からは沢登りのパーティーの声がかすかに聞こえた。次回は支部パーティーでこの沢も遡行してみたい。




家ノ串付近からは、正面左に武尊山、正面に中ノ岳が望め、ファイトも高まってくる。中ノ岳分岐に9:50到着。目指す山頂はあと一投足。途中残雪の上を歩き崩壊地跡についた登山道を確認しながら武尊山頂に10:28着。皆さんと握手を交わして喜んだ。昼食のおにぎり弁当をいただいた後、ニコニコ顔になったところで記念撮影、早速下山に取りかかった。雨がポツリポツリと落ちてくる。この程度だと雨具を出すかいつも悩むところだ。濡れるか蒸れるか・・・。
武尊牧場へのルートは田んぼのようにぬかるんだ道が続く。30年前に歩いたときにもこの印象が強かったから乾いたことが無いルートなのだろうか。また一ヶ所、岩場の下降が続く箇所があり皆で緊張して下降した。気を抜いてはいけない箇所であった。
高山平に建つ武尊避難小屋で一本をとるといよいよ最後の1ピッチとなる。
雨は落ちてきたりやんだりだが、下山後の「ひとっ風呂」が楽しみだ。
到着した牧場の三合平では、満開のレンゲツツジが群生していた。雨に打たれてその赤みが一層増している気がした。ここに建つ明治学院大学の小屋には冬場に訪問したことがあり、その節には部員の方々に随分お世話になった。小屋はどのあたりだったかと邂逅しながら歩く。 計画ではここより夏山リフトを利用して下る予定だったが、スキー場のバスで降りられるという。急遽そちらを利用することとなった。スキー場下部に着くと、ペンションの送迎車と出会い初夏の武尊山行が満足のうちに終えることが出来た。

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