平日山行/岩殿山


岩殿山山頂

   日時   2012年4月19日(木)
   行先   大月/岩殿山
   コース  大月駅8:40−9:05岩殿山駐草場(準備体操)9:20−9:25丸山公園9:35−
          10:35岩殿山山頂付近10:50−11:05築坂峠11:15−11:45兜岩11:55−12:10天神山
         (昼食)12:45−13:00稚児落とし13:10−浅利集落13:40−大月駅14:10(解散)
   参加者  松本好生(リーダー)、新井定雄、飯島文夫、大関保、小川武、浦邉充、河野悠二、
          副島一義、橋重之、橋郁子  計10名

初めての平日山行を実施  春爛漫のなか、の〜んびり岩殿山を歩く
 戦国武士なら、頂上に城を築きたいと思っただろう。JR中央線大月の北側に巨大な岩肌を露出させている形のいい山がある。頂上が平らになっていて城が乗っかる。ヤマヤなら、一度は登ってみたい。標高634m。スカイツリーと肩を並べる。山行委が始めた“平日山行”の第1回は岩殿山で実施することにした。
大月駅に午前8時30分集合。「申し込みはいらない。時刻を過ぎればスタートする」という決まりだ。何人くらい参加するか、さっぱり分からない。すこし早く着いた。駅前で参加者を待った。街の様子が大きく変わっている。区画整理で大きな広場が出来ていた。以前あった飲み屋がなくなっていた。代わりにビルが建っていて全国チェーンの居酒屋が入居している。ツバメがわらをくわえて飛んできた。駅舎の軒先にとまった。巣作りを始めたのだろう。街の様子が変わってしまって戸惑っているかのようだ。参加者は10人となった。定刻にスタートした。
商店街を抜け市役所を通り過ごし桂川を渡って登山口。ジグザグに切ってある石段を上がっていくとお城のような「ふれあいの館」に出る。サクラ、モモ、ハクモクレン、ヤマブキなどが咲き乱れている。記念撮影をしたあと、さらにジグザグを繰り返すと、大きな自然石を利用した城門跡。右に曲がれば山頂だ。展望が広がる。真下に大月の街並み。その後ろに菊花山、右は高川山。晴れていれば富士山が大きく見えるのだが、この日は雲のなかだった。

ミツバアケビの花

  ふれあい館前で

 ジグザグを少し戻って「稚児落し」に向かう。山道に変わった。ジュウニヒトエ、イカリソウ、センボンヤリ、ウグイスカグラ、ミツバツツジ・・・。松本さんが教えてくれた。コナラ、クヌギなどの新芽は花のように愛らしい。春爛漫である。築坂峠475mまで下がった。さらに進むと兜岩。鎖あり、ひとりずつ慎重に登る。断崖の側面を渡るところもあり、緊張の連続だ。天神山という小さなピークで昼食にした。そして、クライマックスは稚児落し。巨大岩壁の上部を移動することになる。安全柵や鎖はない。絶壁から少しでも離れるようにして歩く。目がくらむので視線を反対に取るが、そちらのほうも落ち込んでいる。風が吹いたら立ち往生となるだろう。
過ぎると、あとは急坂を一挙に下る。山道の崩落したところがあったが、新しいル−トが整備されていて難なく浅利集落に出た。車道を歩いた。30分ほどで大月駅だ。桂川を渡る新しい橋が完成していた。橋のうえで作業している集団に出会った。漁協の人たちで鮎を放流しているのだという。高い橋の上から落とすというのにはびっくりした。10mはあるだろう。河野さんが「稚魚落しだ ! 」と叫んだ。小川さんは「初めての平日山行は大成功だった」と満足げだった。(文/橋重之)

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