小河内峠越えとノラボウ菜摘み


   日時   2012年4月18日(水)
   行先   奥多摩/惣岳山・小林住宅・本多農園・光嚴寺
   コース  鴨沢西行きバス8:45→奥多摩湖9:15→大ブナ尾根→惣岳山11:48〜12:20(昼食)
          →小河内峠13:15→陣馬尾根→大杉の井戸14:30→小林家住宅14:50→
          藤倉バス停16:12→本多農園でノラボウ菜摘み16:55→光嚴寺17:20→
          子生神社境内の野良坊莱之碑18:00→18:10解散、武蔵五日市駅
   参加者  本多祐造(L)、石井秀典(SL)、芦川昌子、飯島文夫、大船武彦、岡義雄、岡田陽子、
          河野悠二、竹中彰、西村智磨子、西谷可江、西谷隆亘、平井康司、廣田博、
          茂出木協子、加藤信夫 計16名

いきなり急登のブナ尾根
 予報では曇りであったが、晴れて絶好の山行日和となった。奥多摩湖畔はヤマザクラが満開。芽吹いた木々のなかを大ブナ尾根の急登となる。しばらく登るとカタクリが咲いていて「ああ、ここにもある、あそこにも咲いている」と、誘われて高度を上げる。エメラルドグリーンの奥多摩湖を見下ろす展望台に着くと、雲取山や奥多摩連山の眺望がすばらしく、英気を養って再び急登に臨む。ようやく惣岳山(1、341m)の山頂に着き、昼食となる。この先が御前山だが、今回は小河内峠へ足を進め、峠で休息後、陣馬尾根へと下る。猿江峠を左へ下ると古民家に出て、樹齢数百年という大杉の根元から湧き出る清水に喉を潤し、この日のハイライトである小林家住宅に向かう。

ノラボウ菜摘み取り体験

惣岳山山頂にて

桃源郷のようなミツバツツジ大群落
 期待どおり、鮮やかなピンクのミツバツツジが我々を迎えてくれた。檜原村最奥の山間、標高600mほどの南斜面に建ち、江戸時代中期の建築と推定される小林家住宅は国指定重要文化財。改築・復元のための工事が始まっていた。かつてこの尾根筋は東京と山梨を結ぶ「古甲州道」であったとか。コブシの大木が咲き誇り、見事なミツバツツジを背景に集合写真を撮る。ワラビ採りをして、のどかな風情ある“東京のチベット”を満喫し、藤倉のバス停へと更に下る。
案内役の本多会員の畑に舞台を移す。西戸倉バス停で下車。摘み方を教わった後、ノラボウ莱の収穫体験をする。生で食べるとシヤキシヤキとして甘みがある。その後、高台にある戸倉城跡のふもと、臨済宗・光嚴寺へ案内していただいた。樹齢約400年、幹回り5メートルの巨樹のヤマザクラに圧倒された。東京都内三大巨樹の一つとか。ちょうど暮れ六つ(日没)の鐘の音が聞こえ、住職にお話をうかがうことができた。子生神社境内の野良坊莱之碑を訪れた後、解散となる。春の奥多摩自然観察などいろいろで、中身の濃い内容であった。(文/飯島文夫、写真/岡義雄)

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