東京都分境嶺踏査登山・第7回山行


分境嶺

   日時  2011年6月19日(日)
   行程  JR奥多摩駅(バス)8:35→深山橋9:05→三頭橋9:30→ヌカザス山 12:20(昼食)
         →13:40三頭山14:15→都民の森16:45(バス)→武蔵五日市駅17:53(解散)
   参加者 東京多摩支部会員24名 一般参加者14名(最高齢74才)
          (※班リーダー。カッコ内は一般参加者)
     [1班] ※松本好正、小松原勝久、川合 周、西村智磨子、小清水敏昌、富澤克禮
           (高野勝宏、芳賀 馨、渡辺久雄)
     [2班] ※浦邉 充、鈴木謙治、東 敦子、長尾 桓、岡 義雄
           (鎌田正彦、岩井瑞枝、小林慶子、末松徳則)
     [3班] ※河野悠二、大関 保、西谷隆亘、西谷可江、栃金正一、関本誠一
           (犬伏知之、北原周子、平井功男、石村宏昭)
     [4班] ※竹中 彰、島田成正、原山恵津子、荒井寿一
           (田中武美、荒井亨祐)
     [記録] 澤登 均
     [誘導] 長瀬秀史


分境嶺 
                  
 前日の夜半まで雨が降っていて、今回こそ雨天中止かとやきもきしていたが、予報は曇りで雨の心配がほぼないとのこと。JR奥多摩駅に体調不良で参加辞退された方2名と集合場所を間違えた方1名を除き、支部会員23名、一般参加者14名の総勢37名が集合した。受付を終了し駅前で竹中支部長よりご挨拶をいただいて出発式を行い、天候に恵まれた山行開始となった。今回も西東京バスのご協力により、我々だけの専用バスを用意していただき、登山口である深山橋に向かって出発した。


 遅れて三頭橋で合流した1名を含め、今回参加者が38名ということで、これまでずっと5班編成であったが、4班編成と若干縮小され、各グループ9〜10名での行動となった。三頭橋を起点とするムロクボ尾根の登りは、いきなりの急登。ヌカザス山までの登山道は、アップダウンの連続するかなりきつい登りで、中級コースとは言え上級コースに近い。急登に備えみなさん入念に体操で体をほぐしてグループごとに出発していった。


 道は展望もなく前日までの雨で蒸していて、急登が表れるたびに汗が噴き出るものの、時折風が抜け一時の安らぎを感じながら歩き続ける。この尾根は入小沢ノ峰から始まる分境嶺へのアプローチとなっていて、みなさんほぼ計画通りのペースで、直前の滑りやすい急登を経て、ようやくヌカザス山の山頂に到着した。滑りやすい急登に備え、用意してきたザイルが役に立ったようである。グループごとにヌカザス山山頂で記念写真を撮り、昼食を取りながら三頭山に向けて再び出発となった。


 昼食の時間取りに各グループで若干のずれがあり、当初計画した1班を先頭とする並びが相違して最後の並びとなってしまい、三頭山の西峰と中央峰の分岐に出た時点で、先行するグループが全員中央峰に向かってしまったらしく、分境嶺である西峰山頂(1524m)には誰もいなかった。隣の中央峰に向かいかけていたグループとは肉声で連絡が取れたため、正規ルートに修正して合流できたものの、携帯電話が使えるようになったため、先行グループのリーダーと連絡をとった。すると、先行グループは最高峰の中央峰(1531m)か東峰(1528m)で記念写真を撮るものと勘違いして、向かってしまいすでに下山し始めていて、時間的に西峰に登り返すことができない状況であることがようやく分かった。やむを得ないため、西峰にいた2グループは下山を開始して都民の森バス停で合流することとなった。石段のある滑りやすい登山道から木のチップの敷き詰められた遊歩道を通り、1時間15分後の15:45にバス停に到着した。38名全員の無事を確認し、バス停前の広場で解散式を行い、都民の森の大看板の前で記念写真を撮って16:45発の武蔵五日市駅行きのバスに乗り込んだ。


 駅に到着してから解散となり立川駅行きの電車に乗り帰路を急いだものの、立川で下車後、恒例の反省会を一部の有志のみなさんと開きました。今回の山行は重い教訓と課題を抱えることになり、山行委員会・プロジェクト双方で綿密な連絡を取り、再発の防止に向け行動することの重要性を痛感いたしました。
されども、みなさんのご協力のおかげで、全員無事に第七回東京都分境嶺踏査登山を終了することができましたことを感謝いたします。お手伝いをいただいた支部会員のみなさん、本当にありがとうございました。
(文:長瀬秀史  写真:澤登均  GPS軌跡図:小松原勝久)


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