赤城つつじハイク。


赤城

   日時  2010年6月14日(月)
   集合  JR八王子駅南口みずほ銀行前 (貸切バス利用)
   コース ビジターセンター〜覚満淵〜赤城神社〜見晴山〜赤城山総合観光案内所〜
         敷島温泉/ユートピア赤城
   参加者 荒木正弘、今田明子、神崎忠男、副島一義、高橋重之、竹中彰、原満紀、廣田博、
         古市進、本間正士、天野洋子、菅谷光代、谷孝子、姫野睦子、丸山さかえ、宮川美知子
         16名 (敬称略)                       

 関東地方が入梅した6月14日、群馬・赤城山へのバス旅行を実施した。レンゲツツジが咲き乱れるなか、雨中での静かな山行を楽しんだ。参加16人。
 午前7時、JR八王子駅前集合。バスは中央道-圏央道-関越道を経て前橋にはいる。赤い大きな鳥居に迎えられた。S字カーブをいくつも繰り返して登り午前9時50分、ビジターセンターに到着した。細かい雨が降っている。遠くは見通せない。覚満淵を散策することにした。若葉、青葉、新樹、新緑のオンパレードである。雨に濡れて輝いている。まとめて万緑というそうだ。ブナの新芽がやわらかい。幹に雨水がしたたり落ちてくる。ミズナラの樹も、枝の先まで幼い葉が生育し、それぞれが存在感を競い合っているようだった。
 白い小さな花を無数につけている樹をみつけた。ズミではない。ズミの花はもう少し大きく、樹形がまるで違う。葉っぱがサクラに似ているようにもあるが、サクラではない。なんだろう。あとで、ビジターセンターの図鑑で調べてもらったらアズキナシという。「アズキ」は小さいことを意味している。果実が梨に似ていて小さいから、この名がついたそうだ。
 覚満淵の木道を歩く。濃いガスに目が慣れてくると、ズミが花盛りだった。右に左にガスのなかから現れてくる白い花が目に焼きつく。赤い花も見えてきた。近づくとツツジだと分かった。きょうのハイクは、このツツジの鑑賞が大きな目的だ。



 覚満淵からは、予定では鳥居峠〜小沼〜地蔵岳を散策することになっていた。雨のため、急遽、予定を変更して赤城神社へ足を伸ばした。自然信仰を伝える古社である。ご神体は赤城大神。日光/二荒山と戦場ヶ原で争ったそうだ。怒りは凄まじく、大爆発のあと、山上に水を湛え、それが大沼となった。水は周辺の田畑を潤した。いまも水・豊穣の神様として信仰を集めている。神社の案内に「女性の願かけは必ず叶えられる」とあった。女性に託して東京多摩支部の隆盛を祈願した。
 見晴山に11時30分到着。昼食をとった。山頂近くに四阿屋があり、雨をしのげた。周囲はレンゲツツジの花盛り。山頂まで木柵が張り巡らされている。柵の向こうは牧場だ。柵沿いに観光案内所まで歩くと、いたるところに白い粉が撒いてあった。なんだろうと思ったが、しばらくして口蹄疫予防だと気がついた。はるか遠く宮崎での発生の、影響の広がりに驚いた。
 観光案内所では、赤城山を愛した文学者たちをパネルで紹介していた。志賀直哉や高村光太郎、与謝野鉄幹・晶子ら。国定忠治のパネルもトップに掲げられていた。猪谷六合雄、千春氏が赤城の出身と知って興味深かった。観光案内所を1時前、出発。再びS字カーブを繰り返し、帰途についた。途中、敷島温泉/ユートピア赤城に立ち寄って日頃の疲れを癒した。午後6時前、JR八王子駅前着。
(文・橋重之、写真:神崎忠男)

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