「平成30年度南関東ブロック三支部合同懇親山行」開催報告(埼玉支部主管開催)


ゆうパークおごせイベント会場にて


  日時   2018年10月27-28日(土・日)
  宿泊   埼玉県入間郡越生町「ゆうパークおごせ」ログハウス
  イベント 越生ブリュワリー見学・試飲
         開会挨拶 各支部長挨拶
         山岳映画「天と地の間に」(登山家ガストン・レビュファ監督)鑑賞
         BBQ会場にて懇親会・チャリティーオークション
         翌日ハイキング  A班:大高取山登山  21名参加
                     B班:自然観察会    3名参加
  参加者  神奈川支部4名、東京多摩支部5名、東海支部1名、埼玉支部17名 計27名
  報告   文/山本憲一  写真/稲越洋一(埼玉支部)


 埼玉支部、山梨支部、東京多摩支部の雲取山を分け合う三支部で始めた合同懇親山行であったが、本部による全国支部のブロック化により埼玉、神奈川、東京多摩の三支部に再編成されてから今回で一回りしたことになる。
 これまでの三支部合同懇親山行は雨に降られることが多く、過去には東京多摩支部と神奈川支部とが大雨で山行中止となっている。何が悪いのか、天候に恵まれない合同山行であったが、今回は秋の晴天に恵まれ、カラッと晴れあがった空の下で懇親会と山行が行われた。
 初日の10月27日は、梅の里で知られた越生町にある「ゆうパークおごせ」に集合し、プレイベント「越生ブリュワリー」の見学と試飲があり、14時45分から開会式が始まった。この日のメインイベントは世界的な登山家ガストン・レビュファ監督の山岳映画「天と地の間に」の鑑賞であった。古い映画であるが、懐かしい思い出とともにスリリングな岩壁のクライミングに見入った。
 懇親会はゆうパーク内の大きな屋根のついたBBQ会場で行われた。秋の陽は鶴瓶落としで夕暮れから始まった会場はあっという間に暗い闇の中に煌々と照らされた空間となり、食事をしながら各支部持ち寄りの品のオークションを楽しんだ。

野口東京多摩支部長

松本埼玉支部長

BBQを楽しむ

込田神奈川支部長

 翌日は大高取山のハイキングである。いつもは越生駅から歩きだすそうだが、今回はゆうパークからの反対コースになるという。越生町は梅以外に柚子栽培が盛んだそうで、桂木観音への道の周りは柚子畑で大小様々の柚子が沢山生っていた。コースはいかにも埼玉の里山らしい和香な山道が続き、埼玉支部の植物博士が次々と名前を挙げて説明されていた。桂木観音から20分程で、大高取山山頂での昼食となった。大宮方面が開けた山頂からの眺めはよく、手前の山の間に4羽の猛禽類らしい鳥が飛んでいるのが見えた。あれは何かと話していると、埼玉支部の鳥博士がノスリだと言い、写真を見せてくれた。しばらくして我々がいる山頂の真上を大きく翼を広げたノスリが睥睨するかのようにゆっくりと飛んで行った。1mを超すと思われる翼の大きさと近さに驚きと感激が交錯した。埼玉丘陵地帯の自然の豊かさを感じた瞬間であった。


桂木観音にて

山頂直下で大宮方面を眺める

明るい尾根道を行く

白岩様の解説が続く

ノスリの飛行

 下山時にはチャートの岩塊や白岩様と呼ばれる石灰岩の露頭があり、埼玉支部の地学博士が解説をしてくれた。3時間ほどで越生駅前に到着、江戸城を開いた太田道灌の出生地と書かれた大きな看板のある休憩所前で解散となった。
 今回は埼玉支部の皆さんのお陰で楽しい懇親会と埼玉の山の自然の豊かさと地球の歴史を学ぶ山行を楽しむことができた。感謝と共に、埼玉支部の博学の皆さんとまた謎解き登山をしたいと思った。



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