日本山岳会東京多摩支部設立10周年記念講演会


講演会

 2020年1月18日(土)、設立10周年記念講演会が、武蔵野市立スイングホールにて、開催され、前日本山岳会副会長の重廣恒夫氏による講演「ヒマラヤ登山-爛熟期を振り返る-」の講演が行われた。
参加者93名。
 重廣氏は2016年までに13回のヒマラヤ登山に参加した経験を語った。
高校、大学の山岳部を経て、1973年、エベレスト南西壁登山隊に参加したのが初めてのヒマラヤ。1977年にK2に日本人として初登頂。1980年、チョモランマ北壁を尾崎隆と2人で初登攀。1988年には登攀隊長として世界初のチョモランマ交差縦走を成功させる等、数々の山岳の業績を、貴重な写真とともに、自らの体験を語りきかせてくださるのは、聴講者もバーチャルな体験を一瞬できるかのようだった。
 日本のヒマラヤ登山を、牽引されてきた第一人者である重廣氏による語りは、次世代の登山界へのエールメッセージにも受け取れた。
アンケートより一部抜粋:
遠かったヒマラヤが少し近くに感じられました。
実体験を豊富に聞けて良かった。
登ることはできないが、海外の山を間近で見てみたいと思った。私のできる日本の山を堪能したいと更に思った。
リーダーとしての役割、体力維持は継続。山にはベテランはいない。
重廣さんの写真、素晴らしかった。強い意志を講演の中で感じる。
ヒマラヤの日本隊の歴史的展望。
貴重な経歴の登山史を聞くことができた。又、組織論にも有効である。
報告:総務委員会