「奥多摩山開き参加のあと新入会員交歓散策」


奥多摩山開き

■ 日時   2014年4月6日
■ コース  8:00奥多摩駅集合「山開き」→鴨沢行バス9:30→9:45境橋→11:30栃寄森の家12:30
        →14:00奥多摩駅 ⇒15:30拝島「懇親会」
■ 参加者  <新入会員>河内正彰、辻橋明子、土井充、仲洋二、中村正之、長門彰、
          日大二高山岳部OB会(志賀昂)、松本恒廣
         <総務委等スタッフ>石井秀典、大船武彦、岡義雄、川越尚子、北原周子、河野悠二、
          小山義雄、竹中彰、田中清介、橋重之、橋郁子、富澤克禮、西村智磨子、西谷隆亘、
          平井康司、廣田博、松本好正、武藤篤生、山本憲一  計27名

―奥多摩山開き、凛として厳かに神主の声が響いた―
都心よりも一足遅れて奥多摩の桜は満開の時を迎えていた。ときおり日が差し込むものの、全般的には曇り天気の下、奥多摩山開きに参加した。駅横の大木戸稲荷神社で神事は開催された。奥多摩町、消防署、警察署、奥多摩観光協会などから120名ほどが参列、日本山岳会東京多摩支部も加わって、玉串を捧げ安全登山を祈願した。小さな御社ではあるが、肌寒い空気が静寂な神事を包み込み、凛とした雰囲気の下、厳かに神主の声が響いた。




―栃寄森の家まで散策するも大雪の影響で体験の森は断念―
山開きのあと、2014年度の新入会員を迎えて交歓散策会を実施した。奥多摩駅前から鴨沢行きバスに乗車、境橋でバスを降りた。新人会員はピンク、既会員は黄色のリボンを着けた。廣田博リーダーが作成した詳細な資料を受取り、栃寄の家に向った。資料は、まるでポケット植物図鑑である。タカオモミジ、アブラチャンなど樹々の説明を聞きながら歩みを進める。リーダーは、コチャルメルソウを紹介したいと言った。ユキノシタ科。めずらしく、この辺りでみられるという。
ことしの冬、東京は45年ぶりの記録的な大雪。奥多摩の山域は積雪が1mを超えたとも聞いた。各所に大雪の影響が見られた。杉は幹の途中から折れ、樹皮が剥がれ、作業小屋は倒壊。山肌は崩れ落ちて土砂が林道の近くまで流れ出していた。樹々をも巻き込んだ崩落は見るからに痛々しい。道路沿い養魚場が壊滅的な被害を受けていた。土砂に流され横倒しになった樹の梢に花が咲き、本来なら下から仰ぎ見る花に直に触れることができた。フサザクラだった。しっかりと花を咲かせていた。
不順な天候で霰から雨に変わる。傘を差した。「栃寄森の家」に11時半に到着。少し休憩し、このうえの「体験の森」まで足を延ばす予定だったが、雪崩で通行止めになっているという。断念し昼食とした。リーダーが見せてあげたいと考えていた植物は、もう少し先の「体験の森入口」付近で見られるとのことだった。やむなしである。やがて雨は上がり、青空の広がりの中に山の稜線が浮かび上がる。木々の緑が輝きを増している。休憩時間を利用して、リーダーが駐車場にたくさんの写真を並べ、奥多摩山域で見ることのできる花・樹々について解説した。





 復路も同じコースをたどった。植物に詳しい会員から適宜説明があった。説明を聞くたびに、普段は何気なく見過ごしてしまう植物にも、それぞれの個性、名前の由来があることが分かる。一輪の花でさえ、その存在感を増す。コチャメルソウには会えなかったが、有意義な体験となった。境橋から徒歩組とバス組に分かれ、2時に奥多摩駅に集合、拝島の懇親会の会場に向かった。
懇親会は、全員の自己紹介、各委員会からの勧誘と続き、大いに盛り上がり、お酒が進み、一升びんが次々と空になる。気が付けば6時、和やかな雰囲気の中でお開きとなった。この行事を企画運営された事務局、草花をご説明いただいた会員、懇親会を盛り上げていただいた諸先輩の皆様に感謝申し上げます。
(記録/河内正彰)


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