「令和元年5月 軍刀利沢山行」


懸垂下降の練習

  日程  2019年5月26日 (日)
  天気  晴れ、現地気温28℃
  参加者 (登山計画書 参加メンバー表の順序で掲載)
        L長門 彰、SL中村哲也、石橋學、石原和子、中村照代、比留間祐也、濱野弘基
  行程  8:20武蔵五日市駅前マイカー発(中村車/比留間車)9:10矢沢林道沿い駐車場着(身支度)
        9:25駐車場発→10:05入渓点着→10:30 3mナメ滝通過→12:05 5m滝通過→12:20昼食
        12:45下山開始→15:00入渓点着=16:30入浴/反省会
  報告  文/濱野弘基 写真/中村哲也

沢登り同好会としては今シーズン初の沢登行となる。近場でクライミング講習を含む登行が出来る沢であること、小規模な渓谷でありながら滝やナメが複数あり楽しめる為、昨年に続いての企画である。

定刻を20分過ぎた8時20分に武蔵五日市駅前をマイカーで出発し、林道沿いの駐車場に到着すると各自速やかに身支度を整え9時25分には駐車場を後にした。
入渓点へ向かう砂利道を30分程度歩くが、朝から気温が高く汗ばむ陽気であった。ポイントとなる入渓点には新しい赤リボンの目印があり、昨年より速やかに発見が出来た。
林道から沢への下りは急ではあるが3m程度下るのみである。薄暗く涼しい風が抜ける中、大小の石が転がる沢道を進み、最初のナメ滝を過ぎると、土や岩石がむき出しの緩やかな壁がある為、それを使い、30分程度ロープワークの復習を行った。2チームに分かれ、支点となる樹木を見付けロープを掛け、各自2〜3回程度、懸垂下降の復習を行った。特に、自身のATCやカラビナとロープの設置時には必ずセルフビレーを取ることと、設置したロープの掛かり状況を必ず確認した上でセルフビレーを外し下降に入ることが実地で指導をされた。また、仲間に次の動作を伝え、設置状況を確認する意味で声掛けの重要性も指示を受けた。
行程中、1.5m程度の流量ある岩を上がる際、丸太を頼りに登行を試みるも滑り苦労した。10m程度のナメ滝は、各自で泥と岩の壁をよじ登り、左岸を高巻きして登る。残置ロープは古く心もとない為、各自で慎重に通過する。12時5分、5mの滝を前にトップロープを張り、一人ずつ登行を行う。足を滑らせる者もなく無事に通過をした。
12時20分から25分程度昼休憩をして下山開始となる。昨年は上流まで詰め三国峠へ出たが暑さがあること、下降の練習をする為に来た道を戻ることとなった。下山の練習ポイントとしては、大滝上でロープを張り、2チームで右岸と左岸に分かれ、懸垂下降で下りを行った。先程の練習の甲斐もあり足を滑らせることなく無事に通過をした。流れがある滝底に向けてロープを投げることや、支点の取り方も復習を行った。初夏の日差しが降り注ぐ中、15時には入渓店に戻った。

入浴後には定例の反省会を行った。その席では次回へ繋がる感想が複数出た為、以下に記載する。
水量が多かった気がするが疲れないレベルで丁度良かった。季節がらか草木が多かった。懸垂下降をやったことは復習となり良かった。支点を使ってのロープの掛け方が昨年に比べて上達した。支点を使ってのセルフビレーの重要性を理解する。下降は力量が必要だが、冬期トレーニング効果もあり上達した。ロープ裁きが早くスムーズになった。ただ、ロープ操作中はおしゃべりせず集中すること。そして、互いに設置状況を確認し合うことが大切。とにかく楽しかった。
丸太で滑り落ちた。沢はメンタル、身長が同じ程度の人が先に前で落下するとそれだけでメンタル面に悪影響を及ぼす。沢は何があるかわからず、とにかく慎重に行きたい。懸垂下降ではトップロープにぶら下がり振られることとなったが、ヘルメットが守ってくれた。難しい場所は2〜3人で協力して通過をする。これはベテランほど注意すべき危険なことでもある。沢では濡れることは悪くない、とにかくロープワークとセルフビレーが大切、慎重に歩くこと。
話が尽きないが18時40分には武蔵五日市駅で今シーズン初の沢登りは解散となった。

小滝を右岸から登る

条4m滝



15m大滝

8mナメ滝


懸垂下降で滝を下る

15m大滝の高巻き


小滝の右壁を下降する