「オフシーズントレーニング・岩稜歩き:碧岩/大岩」


大岩山頂

  日程  2019年4月21日 (日)
  天気  明るい曇り空
  参加者 (L)石橋學、(SL)中村哲也、中村照代、長門彰、比留間祐也   計5名
  行程  荻窪駅前集合・6:30⇒登山口・9:00発⇒三段の滝下⇒碧沢出合⇒碧岩⇒ジャンクション
        ⇒大岩⇒ジャンクション⇒下降点⇒碧沢出合⇒登山口・14:55着
  報告  文/石橋學 写真/中村哲也・石橋學

 この間、沢登り同好会ではオフシーズントレーニングとして倉岳山地図読み山行、巾着田でビバーク体験、日和田山女岩ガントレ、ジムトレ等を行ってきた。4月は沢シーズンを目前にして西上州のマッターホルン・碧岩と大岩で岩稜歩きを行った。
 登山口(550m)から居合沢に沿い、三段ノ滝へ向かって細い山道を遡る。滝までは「遊歩道」として整備されているというが、荒れるに任せている感じで桟橋の傷みが激しい。沢を右岸から左岸、そして右岸へと渡り返しながら辿って行き、ヒョングリ滝を鉄梯子で越えると正面に三段ノ滝を望めるようになる。更に滝を見ながら左岸の急斜面を登って行くと、やがて碧岩沢出合(800m)に着いた。

碧岩山頂・ヒトツバナオツバナの向こうに鹿岳と四ツ又山

三段の滝



 滝の落ち口を通過し、900m地点付近で分岐に出会う。直進は2年前の同好会山行で通ったルート。今回は左折して右の尾根上を目指し、ザレの急斜面を登る。下ることを想像すると嫌なところだ。汗を流しつつ尾根まで這い上がると北側が開ける。緩やかな傾斜の尾根をゆっくり辿って、ジャンクションと碧岩を結ぶ尾根上の、ボルダーの基部に出る。ここでハーネス遠くヘルメットを装着した。
 まずは碧岩を目指して登る。4、5mほどある下の岩場(固定ロープあり)を右側から左に回り込みながら登る。すると直ぐに、丈夫な固定ロープも垂れ下がっている10mほどの上の岩場となる。右の絶壁側に身体を振り出すように回り込んで取り付く。初めの数歩が核心で、ここを乗り切ればあとは比較的楽に登れる。そうして登り着いた山頂には広い展望が待っていた。咲き始めたばかりのヒトツバナ越しに、昨年のオフシーズントレーニングで登った鹿岳が見えている。
 下りは上の岩場では懸垂下降で、下の岩場はフリーで下る。登りで辿り着いた鞍部で12時を回っていたので、食事を摂りながら休憩して長閑な雰囲気を楽しんだ。
 20分ほどの休憩の後、もう一つのピーク、大岩へ向かう。両側が切れ落ちた岩稜を稜線通しに進んで行くが、高度感があって爽快だ。山頂からの展望は碧岩のそれと同様の開放感があふれ、あたり始めた日射しがヒトツバナを浮きあがらせている穏やかな山頂だった。
 下山は往路を戻る。ジャンクションから直進して1060m付近から下降路に入り、急傾斜だった登路よりも歩き良い踏み跡を下降し、900m分岐からは碧岩沢沿いに下って行く。三段ノ滝の落ち口から滝下まで下って木立を見上げると、若葉が登る時よりも大きくなったように見えた。後は居合沢に沿って下るだけで、14:55に駐車場へ下り着いた。

碧岩・下の岩場

大岩からの碧岩02


大岩の登り1

碧岩・上の岩場


大岩の登り3

大岩の登り2


大岩山頂で