「オフシーズントレーニング・地形図とコンパスで尾根歩き」


倉岳山山頂

  日程  2019年2月24日 (日)
  参加者 (L)石橋學、(SL)中村哲也、中村照代、植草由利、長門彰、中原三佐代、濱野弘基、
        石原和子、柳田泰則、加藤大雄、加藤真美     計11名
  行程  JR鳥沢駅集合・8:30発⇒小篠貯水池/北西尾根取付点⇒644m地点⇒へそ水⇒倉岳山々頂
        ⇒北西尾根尾根分岐⇒747m地点⇒580m地点⇒一般登山道合流点⇒JR梁川駅
        14:00過ぎ解散
  報告  文/ 写真/

倉岳山(北西尾根から登り北東尾根を下る)

【行動概要】
 沢登り同好会では昨年9月、西丹沢「沖ビリ沢」で地図読み講習山行を行った。終了後、オフシーズンにも尾根歩きで地図読み講習を実施したいとの要望が出され、講師役を中村SLに引き受けてもらい、尾根歩きでの地図読み山行を実施することとなった。  小篠貯水池で林道から分かれて北西尾根に取り付く。半ば強引に尾根上に上がり、後は周囲の尾根やピークの状況をよく観察しながら尾根を忠実に辿って行き、急斜面を這い上がると644m地点に出る。更にいくつかの枝尾根を合わせて登り続けると、小さな祠のある「へそ水」を通過。

へそ水

集合駅


そのまま広い尾根を登って倉岳山々頂へ辿り着いた。  昼食の後、下山は北東尾根を下る。登りよりも下りの方がルートを外しやすい。尾根の分岐の度に地形図とコンパス及び高度計を使いながら位置確認して進行方向を定めて下って行く。ルートを外すことなく、急斜面や岩稜部分も通過して一般道に降り、そのまま車道を梁川駅まで歩いて解散となった。

北東尾根の下り

山頂から富士山


【参加者感想】
 スギ花粉シーズンに突入したとあって、メンバーのほとんどがマスク着用で山行に望んだ。出発地点の鳥沢駅で中村サブリーダーより「整地」を学ぶ。グループを第1〜3班に分け、順番に先頭を歩いた。登山口林道を進み小篠貯水池付近から一般道と分かれ、北西尾根取付点からは地図とコンパスを頼りに地図で尾根筋を確認しながら高度を重ねた。落ち葉が積もった斜度のあるところが滑ったり、支えにしようとした木が根元から抜けるなどしたりしたが、何とか上がり切った。へそ水付近で一息入れて、山頂にたどり着いた。山頂では富士山を眺めながら昼食を摂った。 下山では何人かはストックを使用しながら、やはり落葉の積もった滑りやすい斜面を下っていった。途中、尾根が緩やかなところを進んで道迷いしそうであったが、中村サブリーダーの機転で全員が「ベアリング」を実施。正しい道を選択して無事下山することが出来た。下山時の道迷いが多いというのは、尾根が緩やかで広い所をつい行ってしまいまちがいになることをよく認識した。  登山では下りの尾根の選択時に道迷いしがちであるが、沢では登りの沢の選択時に道迷いしがちであるということも合わせて学んだ。(加藤真美)