安全対策講習会 「縦走中におけるロープ使用方法講習会」報告

−安全対策委員会−

集合写真

参加者集合写真


   日時   2019年10月20日(水) 9時50分〜15時35分
   場所   奥多摩町登計峠
   講師   北島英明氏(安全対策委員)
   参加者  18名
          植草由利、内村直子、大澤則彰、白川梓、中村敦子、中村美奈子、濱野弘基、
          人見茂子、広瀬雅則、吉川三鈴、清水茂美、小山幸勇、村岡庸こ、青木義仁、
          内藤誠之郎、中村哲也、石井秀典、佐藤守
   記録   中村哲也

◇講習内容
 奥多摩駅9時20分に集合し、講習場所の登計峠・愛宕神社鳥居前に移動した。北島講師による「縦走登山中におけるロープ使用方法講習会」の実地講習である。
(1) 初めにチェストハーネスの作り方を学んだ。120cmのスリング(体の大きい人は150cm)を使用するが、幅が細い物だと力が加わった時痛いので幅2cmあると良い。
(2) 次に事前に各自習得してきたエイトノット、ムンターヒッチ、クローブヒッチの結びの確認をした。ムンターイッチ、クローブヒッチはカラビナの掛け方を間違えやすいので、反復練習をした。ロープを立木に固定する際クローブヒッチを使用するため、お互いの腕を立木に見立てて結びの確認をした。
(3) 平坦な場所でムンターヒッチを使用して懸垂下降、登り返しの練習をし、懸垂下降時のロープの固定方法も学んだ。個人用7mm×10m?12mロープを連結して使用する時は、エイトノットで連結する。ダブルフィッシャーマンで連結すると結びのこぶがカラビナに引っかかり通過出来なくなるが、エイトノットだと引っ張ると結びの一方が平らになるためカラビナを通過する。使用するカラビナはHMS型の大きい物が適しており、個人用ロープの長さは結びのことを考えると12m〜15m必要とのこと。

まずは平地で練習

ロープセット


【(4) 昼食後、5班に分かれ斜面に移動し、講師、講師補助員のもとロープワーク講習を行った。最初、支点にロープを固定し、チェストハーネスに装着した安全環付きカラビナにムンターイッチでロープをセットし、懸垂下降と登り返しの練習を行った。両手を離して作業する場合を想定してロープの固定も合わせて行った。
(5) 次にエイトノットで連結したロープを使用して、懸垂下降登り返しをした。結び目がカラビナを通過する時、ムンターヒッチに引っ掛かるが、実際に行いながら確認した。懸垂下降時は問題無く結び目が通過したが、登り返しの時は難しく時間を要した。
(6) 支点の安全環付きカラビナにロープをムンターヒッチでセットし、下降と引き上げを行った。その後1/2システムの引き上げを教わった。1/2システムは支点のカラビナにエイトノットでロープを固定し、要救助者のカラビナにロープを通して折り返し、支点の別のカラビナにムンターヒッチで結び引き上げる。実際に行ってみると1/1の時よりかなり軽く引き上げられた。


ロープセット法

引き上げ法


(7) 今回の講習会には、登山教室からの新入会員も参加しており、皆真剣ながらも楽しく講習を受けており、とても有意義な一日であった。中途半端な覚え方で使用すると危険なので、講習会には2度3度と重ねて受講し、日頃からロープワークの練習をし、習得しておくことが大切だと思った。





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